手塚治虫展
地元民放のあいテレビ開局20周年記念事業にひとつだ。
あいテレビは一昨日、坊っちゃん劇場の「誓いのコイン ロシア公演」のドキュメンタリーを記念事業の一つとしてオンエアしていた。
母親に抱かれた治虫の写真があった。
年代不詳とキャプションがあったけど、1~2歳だろう。
母親文子さんは、荒井由実にどこか似ていた。
手塚作品で記憶に残るというか、印象深いのは「W-3 ワンダー3」の最終回、何で見たのか記憶が定かでない。今しがた検索して漫画版の最終回をみたけど、こちらではなくてアニメ版だと思う。
とても切なくなって、物語の世界に突撃進入して登場人物たちに会いに行きたくなった覚えがある。
手塚さんの絵柄はどこか甘やかなエロスがあって、
子供心に惹かれていたと思う。
たくさんの肉筆原稿があって、興味深く見た。
←の没ネームは鉛筆の下書きで、薄い線のためとても見難い。
ナマ原稿と画像処理して見やすくした画像を並べて展示していただけたらと思う。
まあ、自分だけが見えたと思って独り占めしたのだと思い込むのも一興かもしれない^^;
右下のアトムは、見世物のロボット同士の闘いで、
倒した相手の傍に佇むアトム。アトムが感情を持っている設定は最初からだったのだろうか。
「紙の砦」直筆原稿の中に面白いシーンがあった。
物語は戦時中の手塚自身がモデルのお話。
軍隊の訓練で、ふがいない者達が上官の怒りを買い
しごきを受けるシーン。
めためたにされた後、上官からこう言われる。
「ありがとうございました と言え!」
昨日(正確には、午前零時過ぎのNHKニュースだから今日)、
ニュースで最近の若者言葉にヘンなのがある。例えば、
上司からコピーをとるように言われた場合、「ありがとうございます」と返事する若い社員が増えている。
コメンテーターが「居酒屋などで店員が客への返事に先ず『ありがとうございます』という、
その影響というか、そんな流れなのではないか」、という見解を述べた。
私が上司だったら「キショク悪いぞ。はいの返事だけでいい」というのだけど・・・。
「ありがとうございます」という応対は、クレームを付けてきた相手にあえて言う
テクニックとして非常に有効ないやらしい言葉でもあるのだ。
ずいぶんシチュエーションの異なるところの「ありがとうございます」なんだなあと思った^^;
【余談】
例によってスケッチしていたら呼び止められた^^;
「鉛筆でして下さい」という。
「シャーペンでもだめなの?」
と問うと「ダメ」だという。
この件は高知県立美術館で経験済みだった。
その時は事前に訊いてみて、専用鉛筆を渡してくれたのだった。
本日はアンケート用紙に書き込むために事前に渡されるような小さなクリップつき鉛筆を渡された。
入場口には「鉛筆以外の筆記用具は使わないでください」と書いてあった。
「シャープペンシルもいけません。鉛筆をお渡しします」
と書いてあればベストだったのだけどね。