小清水漸 「舟・赤い」

昨日、愛媛県美術館へ行った。
手塚治虫展の入場チケットは常設展の観覧もできるようになっていたが、
前回は手塚展だけで時間が迫ったので見なかった。
昨日は近くに用事があって、その帰りに寄ってみたのである。
常設展は二階に展示されていたが、半分は工事中で見られず、
一部屋だけ見ることが出来た。
所蔵品の展示と思われた。
モネの「アンティーブ岬」
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クールベは「波」の連作で知っていたが、今改めて検索すると仰天の事実があった^^;
モネの「アンティーブ岬」は、海辺の一本の松が描かれていて
思わず「奇跡の一本松」を連想した。
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フロア中央に彫刻作品というか、前衛抽象物が設置されていた。
小清水漸(こしみず すすむ)
「舟・赤い」
縦 1m 横 1.5m 高さ 80cm
イメージ 1
鉋の一種、槍鉋で削ったような赤い五つの舟形が枠に置かれている。
透明な樹脂に浸かって固定されているように見えたが、よく見るとただの水。
水槽構造は、白っぽいFRPかなにかだろう。
それ全体が木の台に乗せられている。
 
最初は水と思わず、極めて透明度の高い未知の物質かと思った^^;
息を吹きかけたら波立ったので分かった。
木の土台をコンコンと叩いたら漣がたつ。
 
ここで、監視員の女性が直ちに反応して
「作品に触らないでください!」
と言ってきた。
 
「作品に変化が生まれておもしろいんだがねえ。
鑑賞者に一切の能動を許さないのか、つまらんな」
 
と、もうひとりの監視員にも聞こえるように言っておいた^^
作者、小清水氏は存命である。
意見を訊きたいものだ。

手塚治虫展」が終わったら、
次は
巨神兵の撮影用モデルが展示されるらしい。
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果たしてどのような監視員との問答が行われるのか。
今から楽しみだ!!