第20回全国「かまぼこ板の絵」展覧会 その2

イメージ 124日、「ギャラリーしろかわ」へ行った。
 
前回とは印象が違った。
前回はどこか殺風景な[感じがしたが、
今回は落ち着いた余裕を感じた。
面白いものだ。
 
小津玲子さんの選外作品を見つけた。
二点あるらしいが「ねこ」と題した一点しか探せなかった。
一匹の茶色の猫が立ち上がった上半身を描いているのだが、どこか巨大で屹立していて小津さんのデモーニッシュな部分を感じさせた。
石鎚山天狗岳を思い起こした。イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
常連の沼田博美さんは元映画ポスターの絵描きさんで
写実的な絵を出品していたが、
今回はまったく違うタッチで
可愛らしい子供をモチーフにしたイラストを数点出品していた。
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そのほか、気に入った作品
山本ひとみさんは30点ほど出品していた。
どれもが落ち着いた少女像で、バランスがよく
上質な生活を感じさせる。
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荒木紀子さん
10th+10th
20周年を意識した題名と思う。
縦使いで2枚ひと組。
切り絵風の繊細な切れ味
樹下美人、いや、樹下少女
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入選作
[初恋の頃」黒岩靖子(佐賀県 57歳)
横使い
昭和の登校風景の一こま
男:詰襟 一人が自転車通学 肩掛け布かばん
女:セーラー服 手提かばん
あの小さな板に10名を描いている。
流石に表情は無いが、どれもが的確で生き生きしている。
すごい手練である。
 
「桜の木の下で」富田和之(東京都55歳)
縦使い 2枚組
卒業式と入学式の記念写真風
満開の桜の下
一枚は女学生の卒業か?
一枚は小学生の入学式か?
女学生は二人ともショートボブ
髪飾りをつけている
一人は銀鼠の着物に紺の袴
もう一人は銀煤の着物に緋色の袴
手には証書入れを持っている
 
小学生は男女
男の子は坊っちゃん刈りでブレザー
女の子は三つ編みでボレロ
 
セミプロなのだろうか?
正面上半身の動きの無い絵だけど
生命を感じる。
 
この作品には少なからず胸に一撃を感じた。
前回は何も感じなかった気持ちだが
その訳はここには書けない。