アンドロイド演劇「さようなら」

イメージ 1西条市立総合文化会館のロビーに展示されていた絵画?タペストリー?垂れ幕?
 
確か、西条高校生の作品だったような。
確り確かめなかった。
 
全体を見ると、振袖を吊るしたように見える。
 
 
 
 
 
 
イメージ 2会場は小ホール。
平らな床に、仮説階段席が設けられていた。
席の前側数列は平床。
全体で300席くらいだった。
 
もっと前から撮りたかったが、撮影ご法度だった。
 
アナウンスは「演劇が始まったら写真、録音はご遠慮ください」だったので、席から演劇の始まる前の様子を写しても良いと考えられたが、日本語独特のグレーゾーンを含んだ言い方とも思えた。
 
 

アンドロイド演劇「さようなら」
 
平田オリザ:作・演出の「さようなら」を西条市総合文化会館で見た。
舞台下手には既にアンドロイドがスタンバイしていた。
足元に音声用のSP(富士通エクリプス TD-M1?)が置かれていた。
上手には安楽椅子が置かれていて、あとで誰かが座るのだろう。
定刻にアナウンスがあって、場内は完全暗転するとのことだった。
 
暗転して暫くすると(2分程)ダウンライトがゆっくりと点灯して、
アンドロイドと安楽椅子の女性(暗転している時に座った)を浮かびあがらせた。
劇はアンドロイドと安楽椅子の女性との対話劇であった。
アンドロイドは首から上だけが動く。
唇と瞼と首が動くが、眼球は動くのかどうか、わからなかった。
眉も動かなかったと思う。
 
安楽椅子の女性は死期が近く、
アンドロイドは死への恐怖を紛らせ平穏な最期を迎えるためにあるらしい。
アンドロイドが「僕は・・・・・」
という言い方をしたので、僕っ子の設定なのかと思ったら、
詩の朗読をしているのだった。
谷川俊太郎だったか・・・・。
やがて暗転して、また明るくなると女性は居なくなった。
亡くなったらしい。
そこへ若者がやってきて、アンドロイドを撤去しようとする。
アンドロイドは少し動作不安定になっていたが、まだ使い道がありそうなので
集積場へ運ばれて行った。
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アンドロイドの動きは圧搾空気で得ているらしい。
動きはプログラミングに依る。
音声は録音済み。
役者との同期は、プログラムのオンオフで行っているらしい。
イーハトーヴ交響曲」初演の初音ミクを制御するやり方を簡略化したともいえる。
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作品自体の出来は大甘にみて及第点(観劇料金¥1000)かもしれない。
アンドロイドは声を含めて表情が無いに等しい。
SFドラマや映画にアンドロイドが登場するが、例えばスタートレック(TNG)のデータ少佐
エピソードに比肩するものがあったかといえば、
何も無かったとしかいえない。
アンドロイドの悲しみや儚さや不条理は感じなかった。
まだまだ無理がある。

無理を逆手に取る方法があると思うが、平田オリザにしても手の下しようが無いのが本当だろう。
生身の役者より、素直に演出に従ってくれると強がりを言っていたけど。
 
さて、終演後の討論会(?)で質問してみた。
「MMDは二つのポーズの間を自動補完して滑らかな動きを作り出すというが、その自動補完した
ワンカットに妙に惹きつけられることがある。自動補完は創造主になったのか?」
 
平田さんは
「自動補完するように仕組んだのはソフト開発者であるから、生成動画は管理下にあるといって良
い」

まあ、言われてみればそうなんだけど、例に示した一枚のミクさんの表情は、
ソフト開発者が意図して出来上がったものかどうか。

この絵を予め作っておいていたとは、なかなか思えないんですけど。

 
 
この中にあるミクさんの表情は、予め作り込まれたものだろうか?
右に向いた顔のキュッと真一文字に結んだ唇を、
このあと少し開いて歯を見せた表情になり
左向きになって口を閉じる。
 
歯を見せたコマは3枚ほどあると思うが、
アニメーター(と呼んでいいのかな?)は表情を豊かにするために
意図して作りこんだ・・・・・のだろう・・・・か?
 
この動画はMMDではなくて、セガがプロ用ソフトで作りあげていると思うが、
自動生成されたのでないか
と思うのは、私のロマンなのだろうか^^;)。
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