大正ロマン館 「ゆかいな幻想」とはイッタイ!

イメージ 1大正ロマン館へ行った。
駐車場に5台も止まっているのは珍しい。
 
特別展「ゆかいな幻想」ということで、多賀新のエッチングと清水真理の人形が展示されていた。
 
多賀新はのエッチングは、「魚シリーズ」と「河野多恵子全集」の挿絵とに分かれていた。
挿絵の方はそれなりだが、魚シリーズの方は、グロテスクというか、見てはならないものを見たというか、曰く言い難い。
展示室は三つあって、一室はそれぞれ多賀新と華宵に分かれていて、見て回っていたアベックの女性が華宵の展示に移動した時「こちらの方が安心できるね」なんて言ってた^^;
 
私の好きな「華宵浴衣」があって、またスケッチしたかったが、人がいるので止めた。
 
左は、華宵便箋の下絵をスケッチしたもの。
うまく華宵美人に描けない^^;
 
 
 


ちょっとアブナイ「魚シリーズ」にあわせて、大正時代の広告文がコラボ展示されている。
 
鯨に天女のような裸婦がまとわり付いたエッチングの下には、
こんな広告コピーが掲げられている。
 
*
一日二日三日と効きめが見へる。
梅毒 りん病 身骨豊諸毒(カラダノドク)
一切除去(イッサイヲノゾク)
ばい毒、りん病、ひえ、たい毒、ひふ病、しつ毒
そう毒、かんそう、しょうかち、るいれき、よこね、骨がらみ
毛髪脱落(カミノケヌケ)、頭痛、便秘(ツウジナシ)
逆上(ノボセ)、其他梅毒性
諸病世俗四十八瘡(カサ)と称する病に大効あり
本剤(コノクスリ)一名一月丸と称す
如何に其効能 効能の確かなるかを知られよ
 
毒掃丸」広告(朝日新聞1919年4月20日より)
*
 
現代では忌み嫌われている文言が、なんのてらいもなく使われている。
ひょっとして、所謂婦人誌には今も似たような状態かもしれない。
 
あまり奇麗事ばかりの世の中だと、
多様性を認めない窮屈な世界になりかねない。
現にそうなっているのが今なんだろう。
 
言葉狩りをして、あるものを無きかのごとくに扱うから
摩擦が生じて、しばしば炎上、暴発するのではないか。
 


3月19日、ロマン館でコンサートがある。
 
「英語 de  ジャズハープコンサート」
演奏:古佐小基史(松山出身 サクラメント在住)
 
ソロコンサートなんだろうか?