高畠華宵 大正ロマン館

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NHK-ETVを見ていたら、高畠華宵大正ロマン館の催事紹介があった。
今年はまだ行ってない!

アラビアンナイトとそれから影響を受けた華宵の絵の展示であった。
今までで、一番良かったのではないかな。

スケッチブックは持たずに、手帳を持っていったので、
ちょっとだけスケッチした。

妻に浮気をされたシャフリアール王が女性不信になり、
若い女性と一夜を過ごした後、翌朝彼女を殺すと言う残虐行為を繰り返していたので、
それを沈めるためにシェエラザードという女性が妃となって、
夜毎に面白い話をして、続きを知りたいばかりに殺すことを止めて、
平和な治世を回復したと言う、その毎夜の物語である。

今でこそ西欧は性の開放が進んでいるが、
アラビアンナイトが伝わった当時は、女の裸はもとより、
言葉さえも忌避される堅苦しい世の中であったと言う。
建前の世界で、イヤンなってた^^;)。
そこに、
中近東のオリエンタリズムがもたらされて、
未だ見ぬ異国への憧れと幻想が渦巻いたらしい。

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色々なアラビアンナイトの挿絵が展示されていたが、
中に、中東風というより、如何見ても中国風の絵が数枚あったのが興味深かった。

極彩色の絵ばかりで、華宵の絵はかすんで見えた^^;)。

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雑誌「ラ・レトゥーラ」の表紙イラスト
ウンベルト・ブルネレスキ 画
1926年

その他、レオン・ガレ、ジョン・オースティンなどの挿絵等があった。

今回、初めて目にする華宵の絵が多かった。
華宵のスケッチが22点、展示されていた。
すべてはじめて見る絵だった。
華宵はモデルを使わなかった。

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どんなに惹かれた絵でも、それをそのままお手本にして描くことはきらひでした。
見るときはヂッと穴のあくほど見ますが、
自分が描くときには、
全く別な、
自分の空想によって出てくる人物や情景を描いてをりました。


もう一度、見に行きたい気分だ。

帰りにチラシをいくつか持ち帰った。
これなんか、行って観てみたい。
2017/4/8 ~ 7/9
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