K100RS-4V フラッシャー不具合(2)

精神的余裕が出来たので、K100RS 4Vのフラッシャー不具合を直すことにした。
フラッシャー関連のどのスイッチを操作してもハザード点滅になるのである。
左右スイッチを単独でも同時でも押している間だけハザードになる。
ハザードスイッチを押したあとに解除すると、左点滅になる。
そうそう、クラクションも鳴らない!!
 
フラッシャーリレーはバッテリーの前側、タンクの下のスイッチボックスの中にある。
タンクを取り外さなければならない。
外すのはいいとして、元に戻すのが大変なのだ。
タンク前部のホルダーとタンク後部の位置決め突起が正規の寸法になってない。
イメージ 1
上がタンクの突起
下がフレームの受け
左が前
右が後ろ
ゴムブッシュが半分千切れている。
 
こんなにずれがあるので、
タンクを前に押しながら
全体重を掛けて押し込まなければならない。
前回は、クラッチケーブル交換の時だった。
 
何かいい方法は無いか?
 
イメージ 2
これはタンク前部を受けるゴムブッシュである。
フレーム背骨から左右に出た棒に
このゴムを差し込んで、そこにタンクを乗せる。
 
● ゴムブッシュ
U タンクの金具
上の位置関係は左右を上下に変えているけど、
黒丸にUの字がかぶさるのですね。
押し込むためには、黒丸を少し削ると良い。
てなわけで、写真では上側の突起をナイフで
切り取った。
最終的には突起二つを切り取った。
 
イメージ 3
このあたりまで、タンクが前に寄った。
 
じつは、ゴムブッシュが勝手に回転して
なかなか良い位置になってくれなくて
何度もトライした。
 
これでも、突起を押し込むのに苦労した。
 
次回もあるだろうから、そのときは
ラバーの歯三枚を削ろう。
 
 
 
 
さて、問題はフラッシャーなのである^^;
 
スイッチボックスの蓋を開けると、難しそうな部品が何個も入っている。
適当にぐらぐら、ゆさゆさ、コンコンとショックを与えてみる。
変化無し!
まあ、こんな時は基本からと、フューズを点検することにした。
不具合の起きた当日もやったことだと思いながら全数を上から引き抜いて点検すると
なな、なんと下の方のフューズが切れている!!!
予備フューズに替えてみると
見事、正常です。
あああ、最初にこれをすれば、タンクを外さなくても良かったのに!
 
解らない事
フラッシャーの自動解除はCPUが関係している筈。
走行距離と走行速度を比較して自動解除をしている。
今日の一連の作業は、CPUを外した状態で行った。
最終的にCPUを取り付けてチェックした。
フラッシャーの制御は、謂わばハイブリッド制御である。
従来の機械接点で行っていた制御は、成る丈そのままにしたかったのだろうか。
すべてを半導体制御にするには、リスクが伴ったのであろう。
 
最終的にエンジンを掛けようとして掛からない!!
セルが廻るのみ。
燃料ポンプが廻ってない。
タンクの燃料ポンプリード線をつなぐのを忘れていた!!
やれやれ。
 
イメージ 4