愚陀佛庵

[愚陀佛庵]とは、正岡子規夏目漱石が一時、同居していた建物のことである。
「愚陀佛」は漱石の俳号なんだそうな。
 
 
2010年7月12日に豪雨のため裏山が崩れて倒壊した。
倒壊した建物は、当時の場所から移されて建てられていた。
その再建をめぐり、建設地を
現在の場所か
元の場所か
他の第三の場所か
議論されている。
当局は、現在の場所に建設する意向を固めつつあるが
ここにきて再び新聞投稿欄をにぎわしている。
実は、現在地がよいとして私も投稿した。
 
先頃、帰化来日したドナルド・キーンさんが子規記念博物館で講演した。
何か、この点でひと言無かったのだろうか?
 
元の場所に建てる値打ちはどこにあるのだろう。
オリジナル至上主義に徹するなら
緯度経度、標高、方角だけは厳守してもらいたい。
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松山には道後温泉という売りがあるが
温泉情緒は道後温泉本館建物にしかない。
高知の「播磨屋橋」と並ぶがっかり名所である。
 
元の場所に建設すると、松山には二つ目の「がっかり名所」が誕生する。
 
愚陀佛は肥後の国かと彼岸花
              成層圏
 
愚陀佛に肥後へ去るかと曼珠沙華
              成層圏
 
漱石の枕は何処曼珠沙華
              成層圏
 
子規の手が摘まんでみるか曼珠沙華
              成層圏
 
子規の手は摘まんでいるか曼珠沙華
              成層圏