「恩讐の彼方に」 異聞

今朝方のNHKラジオで菊池寛の「恩讐の彼方に」の終段が朗読された。
Web番組表で確認してみると載ってない。
NHK松山管内だけの放送であったようだ。
そういえば「四国の・・・・・」とアナウンスがあった。
 
恩讐の彼方に」は大抵ご存知であろうが、
大分県耶馬渓にある青の洞門にまつわる史実を元にした
菊池寛の短編小説である。


博多に一時住んでいたとき、CB550FOURでここを訪れたことがある。
行ってみて驚いたことは、なぜここに洞門を掘削したのかという疑問であった。
何故なら、
山国川右岸の洞門部分より、左岸の方が平地があり、
交通に関する限り比べ物にならないほど安全簡易なのである。
現に、現在の国道212号線はこちらを通っている。
なぜ長い年月をかけてまで困難な方をわざわざ選んだのか?


恩讐の彼方に」の物語の発端は、
主人の妾と密通した男が手討ちにあいそうになり、
逆に返り討ちしたことに始まる。
 
このあたりのことは覚えてないというか知らないというか
親の敵を見つけたものの、今は出家し懺悔の苦行中の敵を
結願まで待つことになり、それを早めようと手伝うことに・・・・
この辺しか知らない。


物語の発端なんて大抵色恋沙汰なんだね。


それはさておき、
対岸に橋をかけて迂回した方が余ほどいいのに、
何故困難な道を人は選んだのか?