漫画「風の谷のナウシカ」を読み解く
以下、続報
とっておきラジオ すっぴん!「源ちゃんのゲンダイ国語スペシャル」
どうもこれは再放送のような・・・・。
再放送でした。
前回は聞き流し程度だったので、今回じっくり聞けてよかった。
録音しておいたので抄訳を、凡そ16分。
大学のゼミで漫画を読ませたら、アニメは見てるけど漫画を読んでびっくりする学生が多かった。
◆
巨大な戦争で高度文明が滅びた未来の地球
菌類が撒き散らす有毒のガスが満ちた森
獰猛な蟲からなる生態系
ナウシカは辺境の小国(風の谷)の族長の娘
強大な王国と領主が支配する小国の連合体との間に紛争が勃発
ナウシカは大国(王国?)に従軍しながらも、
大国と小国、自然と人間の共生の道を懸命に探っていく
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この物語にはいろいろなことが隠されている。
大国トルメキア TULMECIA
TULMECIA はアナグラムになっていてAMELICA(アメリカ)が隠されている。
トルメキアは宗教国家ドルクと戦っている。
トルメキアはどうやら白人系。
ドルクはトルコに音が似ている。
トルメキアに従う辺境の小国「風の谷」は日本。
戦争が起きて地上は有毒ガスに覆われる。
有毒ガスは放射能か?
3.11を予言?
猛毒ガスを発生する腐海。
水俣のドキュメンタリー「苦界浄土」
過ちの海
「苦界」→「腐海」
腐海は戦争を起こして地上を壊した人類が残した地球正常化システム。
腐海の植物が大地を浄化している。
しかし、
汚染された環境に適応したナウシカたちは清浄な大地では生きていけない。
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旧人:
時間が無かった私たちはすべてを未来に託すことにした。
これは旧世代のための墓標であり、同時に新しい世界への希望なのだ。
清浄な世界が回復したとき、汚染に適応した人間を元に戻す技術もここに記されている。
交代は緩やかに行われるはずだ。
長い浄化の時は過ぎ去り、人類は穏やかな種族として新たな世界の一部となるだろう。
私たちの知性も技術も役目を終えて、人間にとって最も大切なものは
音楽と詩になろう。
ナウシカ:
そうか、神と言うわけだ。
お前は千年の昔、沢山創られた神の中のひとつなのだ。
そして、千年の間に肉腫と汚物だらになってしまった。
絶望の時代に理想と使命感からお前が造られたことは疑わない。
その人たちは何故気付かなかったのだろう、清浄と汚濁こそ生命だということに。
苦しみや悲劇や愚かさは清浄な世界でも無くなりはしない。
それは人間の一部だから。
だからこそ苦界にあっても喜びや輝きもまたあるのに。
旧人:
娘よ、お前は再生への努力を放棄して人類を滅びるに任せるというのか?
ナウシカ:
その問いは滑稽だ。
私たちは腐海とともに生きてきたのだ。
滅びは私たちの暮らしの既に一部になっている。
旧人:
種としての人間について言っているのだ。
生まれる子は益々少なく、石化・石になる業病からものがれられぬお前たちに未来は無い。
人類は私無しには亡びる。
お前たちはその朝を越えることは出来ない。
ナウシカ:
それはこの星が決めること。
旧人:
虚無だ、それは虚無だ。
ナウシカ:
オームのいたわりと友愛は虚無の深淵から生まれた。
旧人:
お前は危険な闇だ。
生命は光だ。
ナウシカ:
違う! 命は闇の中の瞬く光だ。
すべては闇から生まれ闇に帰る。
お前たちも闇に帰るがよい。
◆
色々考えさせられる言葉だ。
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映画版の公開年月日が1984年3月11日
ふしぎな因縁だ。
ふ~~~っ。
歌いきったことを決して 無駄じゃないと思いたいよ・・・