SONY ST-5000F

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SONY ST-5000 F
チューニングメーターの模式図である。
非常にまじめなスケールの描き方だ。
大きく見せようとして半径を大きくしてメカ中心をずらした弧を描いたりしていない。
当時のテープデッキ TC-777 も同じで、エスカッションを最小限にとどめて
ストレートスケールへの憧れを秘めているといったら言い過ぎだろうか。
このデザインはSONYにしかなかったような気がする。
 
この憧れは後にミラー式光学メーターとして実現される。
 
最近は針式のアナログメーターなんてほとんど見なくなった。
 
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ST-5000FはST-5000の後継機でファンクションやノブの形が異なるが、
ダイヤルスケールとチューニングノブは変更なかった。
既に完成されていたのである。
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ボンネットを外しても回路素子は現れない。
これ以上の内部観はYAMAHA CT7000 しかない。
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5000ではダイヤルエスカッションの両脇に配されていたメーターは見難いということで
Fでは左に揃えられた。
理屈ではそうかもしれないが、美しさは5000だと思う。

5000Fを手に入れたのはオークションで安く手に入るようになってからのことだった。
エアチェック熱は遠くに冷めていた。
コレクションである。
今回、エアチェック熱が上がりかけてきて、きちんと聴いてみた。

チューニングメーターのセンターポイント
ここに針が来た時が最良点のはずだが、そうならない。
このことは論じ始めたらキリがないのでやめておく^^;
 
バックグランドノイズを聞きながらチューニングすると、
センターポイント右半分の中央付近でノイズが最小になる。
しかし完全には消えない。
他のチューナーと比べると歴然だった。
蛍光灯ノイズのような音が残る。
スタジオの雑音でもなかった。
この個体特有の症状かもしれない。
メンテナンスは難しかろう。
音を聴いてもらって症状を確認してもらってからでないと、
このノイズを無くすことは出来ないだろう。
 
残念ながらエアチェックには使えないというのは酷な言い方かもしれない。
 
新品当時はどうだったのだろうか?