断末魔のオーディオ雑誌業界 ガウディオ(Gaudio)休刊

本屋でGaudio最新号(3号)を見た。
あれっ!? もう発売日?
もともと隔月刊だったか季刊だったか、月刊化したのか?
パラパラめくってこれという写真も無くて最後の編集後記で笑った^^;
 
今号で休刊するとの編集長のお言葉。
 
1号2号と買っているから3号もお付き合いした。
 
編集長によると、休刊の原因は前身誌「オーディオ・ベーシック」からの赤字体質にあるという。
せめて一年は続行したかったそうだが。
Webに移行するらしい。
 
思えば、共同通信社発行の「別冊 FMfan」からの付き合いだった。
取材も受けたし^^;


オーディオ誌には怪しげな雑誌がある。
オカルトとしか思えない商品を麗々しく紹介する雑誌。
本誌も2号では目次に出なかったタイアップ記事が
3号では目次に明記されてでていて、苦境を思わせる。


今回、末尾に近いページをゆっくり見てみると、訂正お詫び記事が1ページあった。
そういえば、あれは訂正されたかと見てみたが、無かった。
 
それは、2号の32,33ページに書かれた「カートリッジの仕組み」の文書だ。
筆者は林正義氏。
こう書いている。
MM型カートリッジの仕組み
針交換ができて入門者に手軽なMM型の由来は、
コイルは固定されたまま磁石が動いて発電する
「ムービングマグネット=MM」
という原理からきている。
針の振動がマグネットを動かし、コイルによる磁界を切って発電する仕組みだ。
特徴は出力が大きく(5mV程度)、
そのままアンプのMMフォノ入力にインプットできるところだ。
MC型に比べて高出力だが、
振動系が重く
すばやいレスポンスや細かな音の再現ではMC型カートリッジに一歩譲る面がある。
*
MC型カートリッジの仕組み
MCとは、ムービングコイルの略。
MM型カートリッジとは反対に、磁界の中を針と連結したコイルが動く方式だ。
強力な磁石が使えて、振動系の質量を小さくできるのが特徴となる。
このため微細な音への追従性がよく、解像度が高いとされる。
高級カートリッジはほぼMC型でマニア好みだが、
出力がMM型の1/10程度と小さく、
針交換が各自でできないことなどがデメリット。
このためゲインを上げる昇圧トランスやヘッドアンプが必須で、
その分出費も多くなる。
決定的間違いがあるし、技術表現もアレだし^^; 日本語もおかしい。
編集部に分かる者がいないのだろう。
同じように、PCオーディオなどのデジタル関係もヘンな文章が満載なんだろうと思う。


執筆陣は各誌似たり寄ったりで、読ませる記事は無くなった。
今号は巻頭言に近い形で、
「海外のオーディオニュースが知りたい。今年のHIGH END 2013で面白かった製品ベスト3」
ってのが1ページ(しか無い)あったけど、あと5ページ増やせなかったのか? 
取材力も文章力も無いのかもしれない。
2ちゃんねるもそうだけど、二言三言いうだけの力しかないのが実情なのだろう。
 
ツイッターがそれを助長しているのだろうな。


今月から「オーディオアクセサリー」誌が大判化された。
他誌の付録付き訴求法は一段落。
ステレオサウンド」は200号まで付き合うつもりなので
南海トラフ地震は、それまで待って欲しいと思う^^;