特集サウンドオブポップス 日本のトップアーティスト 冨田勲 二日目

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二日目の内容は、
ディニークの「ホラ・スタッカート」
 
「ダフニスとクロエ」の製作過程の紹介
この作品は頭の3分ほどで制作を中止した。
もう大変な時間を食いそうで。
 
テクノポップについて、こんな話をしていた。

小松左京
もう、どうです、最近のテクノポップなんていうのは。
 
冨田勲
テクノポップねえ、これぇ、どうしてこんな言葉が今頃になって出てきたか、僕は不思議なん
ですけどね。
ワルター・カーロスの、あの、昨日聴きましたねえ、あれがまあ、そういった機械のテクニッ
クを使ったポップ音楽ということで、ワルター・カーロスがもう十何年前にやっているわけで
すね。それで70年代はそれが非常に進歩した時代。80年代はもうテクニックは裏方に回る
というか、あまりこういうテクニックを使いましたということは、もう、そういう時代じゃな
いよな気がするんですね。
 
小松
そうか、なるほどね。それでむしろ逆に、こういうもの、もう当たり前に使いこなしてって、
それで、どんなイメージを描けるか、どんな感性(?)が体験できるか、その方が問題になっ
てくるでしょうね。
 
冨田
そうだと思います。

展覧会の絵」を聴いていると、
もうそこここに人の声を模した音色、
それは男声合唱だったり女声合唱だったり、
男性独唱だったりするのだが、
それらが出てきて、如何に冨田さんがシンセサイザーに喋らせたかったよく分かる。
 
しかし、具体的な言語ではなく、抽象的な歌声らしいものであったために、
かえってイマジネーションを喚起するには、この方が効果的だったかもしれない。