はだしのゲン

島根県の図書館で「はだしのゲン」が閉架処置をされていたことで問題になっている。
 
活動家が「はだしのゲン」は反日漫画であるとして教育委員会閉架措置をするように申請したらしい。
その後、活動家は高知県に転居し、高知でも同じことをしているらしい。
 
関係者の間では高知県での活動家のことが話題に上っていたらしいが、
その活動が公衆の前に出てきたのは島根県の方だったというわけだ。
 
閉架措置申請が、どのように行われたのかはあまり判ってない。
回数とか書面の文言とか電話または対面で交わされた言葉使い。
活動家のHPにはYOUTUBEの交渉(押し問答)動画があるという。
 
あるブログには
「ひとりの粘着的な行動が多くの人をうんざりさせる」
と書いてあった。
 
島根県の対応が「反日漫画」ではなく「残酷漫画」という側面であったことを、
活動家は不満らしい。
 


作者の中沢啓治は昨年末に広島市民病院で亡くなった。
享年72歳
その時、「はだしのゲン」が国際的に反戦漫画として流布していることで取り上げられている。
死亡ニュースの中で取り上げられたという簡単な扱いではなく、
NHKでは特番のような番組で取り上げられたのではなかったかな・・・。
半年前なのに、ちょっと記憶が曖昧^^;
 
まあとにかく、国際的に評価が上がっているのだなあと、素朴に思った。
 
で、今回の事件である。
 

以下、深読み


活動家が高知に本拠地を移して、活動が関係者に知られる頃になったのはいつだろう?
たぶん、中沢氏の亡くなる前のことだろう。
いずれ活動家の行動が腰抜けの行政を倒すだろうという予測を立てるプロデューサーが居た。
そんな危機感を持ったメディアが予め中沢氏の死亡した機会に、
その作品の世界的な評価を国民に与えておきたかった。
 
まんまと其の罠に嵌った私は、
「なんちゅう活動家や、世界で評価される漫画にケチをるけるとは」
と思った^^;



私は「はだしのゲン」を読んだことは無い。
絵柄が嫌いなのだ。
でも、私が言えない事を言っている漫画だとは思う。
水に流して何でも忘れてしまう日本人に警鐘を鳴らし続ける貴重な漫画だろう。


この問題は、教育委員会の対応のまずさから来ている。
活動家の論点を逸らして、曖昧で楽な方向で解決しようとした。
 
もう大分前のことになるが、
ちびくろさんぼ 絶版事件」を思い出す。