~イーハトーヴ交響曲~@オリックス劇場 第一部

イメージ 121日。
仕事の打ち合わせに行く友人の車で阪神電鉄の適当な駅まで送ってもらう。
 
開演まで時間はたっぷりあるので万博公園に向かったが、千里中央口まで来て気が変わって、日本橋をうろつくことに変更した。
河口無線に入ってみると、五階の試聴室でトーレンスの試聴会があるというので、2時過ぎまで聴いてからオリックス劇場へ向かった。
地下鉄では人身事故の影響でダイヤが乱れていて、気をもんだ。
 
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開演入場時に注意をされつつ一枚撮影^^;
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写真では良く見えないが、花巻と同じスクリーンが設置されていて
第一部では黒の紗幕が降りていた。

ポピュラー用のドラムセットが中央後方にセットされていた。
冒頭、ホルンのファンファーレの後にバスドラがリズムを刻み始める。
心の中で自作歌詞を唄う^^;
実にいい演奏で、期待が高まる。
ここで一旦指揮者が退出。
 
山田洋次監督 映画音楽集
なんと呼ぶのか、桶に皮を張ったような太鼓のリズムが印象的で、
アンサンブルの乱れも無く、サウンドトラックよりいい出来じゃないかと思わせる「たそがれ清兵衛」のテーマ。
 
交響詩ジャングル大帝~白いライオンの物語~(2009年改訂版)》より
「ジャングルの朝~動物たちのつどい」
ここから混声合唱団が登場(いや、このまえの映画音楽からだったか)
このあたりで冨田ワールド全開となって
NHK大河ドラマ勝海舟」メインテーマになだれ込んで行った。
 
指揮者は河合尚市氏
合唱:イーハトーヴ特別大合唱団
 
オーケストラは花巻に比べて格段に調子がよさそう。
テクニックは日フィルより上じゃなかろうか。
聴取位置(座席)が違うので一概には言えないのだけれど、
高低のバランスも溶け合いもよくて、低弦もよく響く。
ちょっとチェロが弱いかなあ~~。

20分の休憩を挟んで、いよいよ本番。
ここで少年少女合唱団が所定の位置に付く。
名古屋か東京かの演奏会で長丁場のために体調を崩した子供が居たそうなので、
こういう措置を取ったのだろう。
スクリーンの両脇はかなり高い位置になっていた。

楽員がそろったところで指揮・河合さんと冨田さんが登場。
このコンビは四度目のステージなので、
河合さんは慣れた調子で冨田さんを操る^^;
いや、操るのを放棄して、お任せにする。
冨田さんは演奏後に紹介する算段だったらしいエレクトロニクス担当のことぶき光氏を
勢いに乗って紹介してしまった。
 
さて、ここでのやりとりで、ちょっとどころか、とても真意を確かめたい発言が指揮者からあった。
いい間違いか、表現の仕方が悪かったか、人間には言いたいことの反対をなぜかしゃべってしまうことがあるので、その類の発言かもしれないのだが・・・・・・
河合さんが初音ミクを可愛いと思ったいきさつを話すところで出た発言だった。
例のリタルダンドがあってフェルマータ ア・テンポの最重要場面。
この打ち合わせのためにミクの声をはじめて聴いて云々。
この一連の音型を打ち込むために初めて声だけを聴いた。
あとで姿を見て可愛いと思った、という話だった。
 
指揮者のテンポでミクが歌うのが「イーハトーヴ交響曲」の見せ所なのにも関わらず、
予め打ち込みによってミクの歌唱を作りこんでしまった
と、受け取れる話だったのでした。
傍に冨田さんご本人がいらっしゃるので、反応はどうかと注視したが何も無かった。
私の聞き間違いか?
先般のNHK・FM「トーキング ウィズ 松尾堂」では、
対談相手の細かな言い間違いや自分とは違う認識の発言に小声で反駁をしていた冨田さん^^;
 
「てにをは」を変えたら正しくなる話ではないと思って、
「ええ~、それはない」と私は思って隣の人に聞こえる程度に小さくつぶやいた。
ああ、もうこんな時刻になってしまった。
一旦、休憩^^