自衛艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」

イメージ 1左図は、読売新聞Webからの二隻の船の航路である。
 
注意すべきは、沈没した「とびうお」に乗っていて助かった
釣り客の証言ということである。
おおすみ」乗組員からの証言は今のところ一切報道されてない。
 
おおすみ」は蛇行しているように描かれているが、これは釣り客がそう思っただけで、実際はまだ分からない。
 
今朝の愛媛新聞には、二隻の船の前方を貨物船が横切ったので
おおすみ」が回避したあとに衝突したとの釣り客の証言がある。「おおすみ」は右に旋回したあと、再び進路を左に変えて「とびうお」に衝突したというが、実際に横切った貨物船が存在したかは確認できていない。
 
釣り客の証言は昨日と微妙に違う。
おおすみ」が進路を変えたことはあくまで釣り客の視点であって、実際はどうなのかはわからない。
 
左の図では「おおすみ」が蛇行しているが、大型船はそうも蛇行しないだろうと思う。
 
おおすみ」は真っ直ぐ南下していて、その後、目的地に向かってゆっくりと左に舵を切ったのではないか。
「とびうお」が右舷から追い越して前方を横切ったあとに、
おおすみ」は、邪魔者は通り過ぎたことだし、さて、目的地に向かって加速しながら左に舵を切ったのではなかろうか。
 
イメージ 2
おおすみ」と「とびうお」が並んだところから衝突するまでの航路を考えて見た。
 
航路の各ポイントは一定時間毎の位置である。
間隔がそのスピードを表わす。
 
「とびうお」は大型船の前をうろちょろして、あろうことか
おおすみ」の進行方向で減速、ほとんど停止してしまった。
 
「とびうお」から「おおすみ」を見ると、追い越した後、「おおすみ」が右に舵を切ったように見えるだろう。
釣り客の証言と、もし船長も見ていたら船長はどう見ただろうか。つまり、経験の差があること。
 
おおすみ」は、先ほど追い越して前方で止まった釣り船が我が方を認識していないはずはない、と思った。
それを常識に反して「こちらの存在を忘れちまっている」と判断しなければならない。
マスコミはそこを突いてくるだろう。
 
辛いが自衛隊の宿命である。耐えてくれ。