レコード芸術 新譜月評
レコード芸術7月号を買った。
小澤征爾の記事が気になったからだ。
いつもは立ち読みで、後ろの方にあるオーディオ記事がお目当てだった。
最近は往年のメンバーがリタイアしてしまって、つまらなくなった。
思い込みで塗り上げられた音楽方面のライターが妙な、怪しげな記事を書いている。
本誌の主記事は新譜月評だと思うが、ほとんど飛ばして読まない^^;
そのほとんど飛ばすページに左に挙げたジャケ写が目に留まった。
お気に入りの曲なので評を読んでみてびっくりした。
宇野巧芳(評価無し)
すごいオンマイクにびっくりする。
指揮者が要求したのであろうか、鮮明で分離が良いプラス面はあるが、
音色が最初から最後まで硬い。
ときには無機的に聴こえる。
(中略)
フルシャは感覚の鋭い指揮者だと思うが、本CDではそれを強調しすぎており
以下、略
金子健志(準推薦)
2013年、多くの在京オーケストラが同曲に挑んだが、
出来はこれがベストだった。
CDでもそれを再確認した形で、完成度・充実度という観点からは
サイトウ・キネン・オーケストラのライブ盤と双璧。
(中略)
唯一惜しいのは、3《登山》の舞台裏の金管群による狩の描写が、
やや音量不足気味なこと。
客席からの記憶では、これほど遠景に感じなかったので、
ミキシングの問題だろう。
峰尾昌男(録音評90点)
音像は両スピーカーよりさらに広がるようにたっぷりしており、
音域的には中低域が充実した仕上がりになっている。
とらえ方としては、楽器に接近してと言うより少し引いて
全体を捉える雰囲気で、
いわばホール2階席正面というところか。
宇野さんは割りと信頼している評論家なんですが、
どうしてほかの二人とこんなにちがうのか?
宇野さんはワーフェデールを使っていると思うが、これでオンマイクというのだから
常軌を逸する音がしたのだろう。
サイトウ・キネン・オーケストラ盤は所有していて、
これに比肩する演奏だというならば、いい演奏だったのだろうが・・・・。