舞妓はレディ

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《舞妓はレディ》
監督・脚本
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数年前、プロデューサーの桝井省志が
「今、女の子がたくさん出る映画を制作しているんですよ」
と話していることを聞いたのを、映画を見終わった後、
思い出した。
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プロローグでヒロインの春子が突然歌いだしたのに驚いた。
そうだ、これはミュージカル仕立てだった^^)。
そして、
どこかで聞いたような、見たような既視感に襲われた。
ああ~~、これは
坊っちゃん劇場」の舞台じゃないか。
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春子がお茶屋の女将に、押しかけて頼み込むシーンは、
がんばっていきまっしょい」で悦子が体育教員室で、
「あたし、ボート部 作りたいんです」
と頼み込むシーンとダブった。
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鹿児島と青森(だったかな?)の男女が出会ったことが、この物語の発端だと思うが、
明治大正期に出会うとは、なかなかレアな出会いといわざるを得ない。
もう一本、映画ができそうだ^^;
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話の筋は「マイ・フェア・レディ」を基にしているのであるが、
そこはそれ、周防ワールドが展開。
映画ならではの「そ、そう行くか?!」的展開もある。
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しかし、
兎に角苦労しながらも京都弁を身に着けて所作も踊りも申し分なくなり、
はじめてお披露目の席に出るときは
感動して身体が震えてしまった。
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周防監督の「ダンシング・チャップリン」は、映像の色彩に不満が大きかったが、
今作は、美しい京都の風景が撮られていて満足。
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最後の群舞のシーン、草刈民代は居たのかどうか分からなかった。
富司純子タイトロングドレスだったが、大きな帽子を被ってもよかったのに。
踊れないかも^^
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それにしても、
広いオープンセットを組んだものだ。
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音(音楽)は後半に移るにつれて良くなっていった。
最初の歌は、どこか田舎くさかったし、音も水準を下回っていた。
演劇場の踊りの音(三味線、太鼓)は、その後の不安を掻き立てた。
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「今、女の子がたくさん出る映画を制作しているんですよ」
訂正してほしい。
 
女の子は一人だけだったぞ!^^;)