腕時計 修理1

イメージ 1松山で時計修理を行っているところを探した。
「勇進堂」という修理屋さんがあったので、問い合わせメールを送ってみた。
 
アンティーク時計(そうなのか!)ということで、修理成功報酬の形をとりたいとのこと。
 
修理できなかったら、無料にするという。
 
分解整備+部品代=¥10,000+α


早速、午後に自転車で出かけた。
客が3人、出来上がりの受け取りで店内にいた。
バンド交換やバッテリー交換である。
客が途絶えない。
 
ようやく自分の番になって、内部を見てもらうことになった。
裏蓋を外すと、自動巻きのウェイトが現れた。
きれいな真鍮色をしていた。
「案外綺麗ですね」と言ったら
「いや~、かなり汚れていますよ」
ムムッ、そうなのか。
 
ウェイトを手際よく取り外して、メカをルーペで見ている。
 
故障(動かなくなった)の原因は、
ゼンマイの破断であった。
いくら巻き上げ運動をしても、動力源に動力が蓄積されないのであった。
脱進機の磨耗では無かった。
 
店主が言うには、ゼンマイが切れたので動力が無い状態なので、
これ以外の不良部分はすぐには分からないという。
 
私だったら、ゼンマイ箱の歯車に力を加えて、
脱進機が動くかどうか見てみるのだが、
プロとしては、力を加えることによる不慮の事故を避けたいのだろうと思う。
 
2万円以内で修理できるというので、修理をお願いした。
納期は1ヶ月である。
 
脱進機の磨耗だと、一番デリケートな部分だけに、
修理レベルが最高になると思っていたが、
ゼンマイ切れだと、部品調達もスムーズではないかとおもう。
組み立てさえ精確にすれば、微調整は要らないくらいと思う。
 
脱進機がどれくらい磨耗しているか、顕微鏡で見てみたいものだ。