謎の集合写真

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宇和島市立歴史資料館に展示されていた集合写真
大正末期に撮影されたと思われる。
 
縦:20cm
横:90cm
前列:62名
中列:66名   
後列:59名
合計:187名
 
前列、左から8人目が高畠亀太郎(華宵の兄)である。
 
和霊神社の境内で写したのではないそうだ。
亀太郎が国会議員時代の写真で、場所は東京の神宮ではなかろうか。(私見
写っている面々は、政界の名士であろう。
大半が羽織袴で中折れ帽を被ったり手に持ったりしている。
 
実際の写真は、上のイラストより幅が二倍もある。
驚くべきは、両端の人物に歪が無いことである。
おそらく、何枚かの写真を合成したと思うが、継ぎ目がわからない!!
一枚のフィルムでは写せない。
カメラ位置は、都度変更しているはずだ。
全員が正面を向いている。
まるで無限遠から写したみたいだ。
ガラス原版だろうか?
それを複数、継ぎ目なしで印画紙に・・・・!?
 
 背景の建物や樹木は、ダブりのような気配があるが、連続しているように見える。
 
一枚の写真には、周辺減光と言って、周辺が暗く写る。
それを防止するには、絞りを絞って、露出を長くする。
複数の写真を繋ぐと濃淡が表れるが、それが分らない。
 
写真技師の腕が素晴らしいのだろうと言うしか無い。
 
横に三列に並んだ幅50mに及ぶ集合写真。
100mくらい離れて撮れば、撮れぬ事は無いかもしれないが。

中列、右から二人目はなんと女性である。
ただ一人の女性。
一体何者だろうか?
日本髪だが、着衣は婦人の正装とはちょっと違う。
料亭の女将かもしれない。