英語力より国語力を

「あの看板にご注目していただければ嬉しいとは思います」
「ワタシ的には、ここで、トイレの方だけ済ませていただけておきますと、助かります」
「前方のほうを見ていただいてよろしかったでしょうか。はい、あれが、ナナカマドになります」
「忘れ物だけには、とりあえず、ちょと、よくご注意していただきたいとは思っています」
 
愛媛新聞発行の販促誌「アクリート」の巻頭に、松平定知氏のエッセイが載っている。
「ゆったり、まったり、伊予日和」という連載で、
11月号と12月号は、カナダに旅行したときのエピソードだ。
 
11月号は、リゾートホテルから日本にエアメールを出したが、ひと月半経っても届かない。
フロントマンに託したのにどうなってるんだろうか???という。
それに引き換え、
日本の郵便や宅配便はすごいなあ、感謝しなければ・・・というお話。
 
日本の郵便や宅配便は、最近時々不祥事
(オークションの品が、札幌から愛媛まで来るのに一週間掛かった)
を起こしているが、世界的にはダントツの信頼性があるのだろう。
 
12月号は、そのリゾート地で会った若い日本人ガイド氏の
日本語の酷さに呆れや怒りを通り越して
悲しくなったというお話。
 
最初にあげたのが、そのガイド氏がしゃべった日本語だそうだ。
私は、若者だけではないと思う。
政治家が酷いと思う。
漢字の読みを間違うというのは、
人のことは言えないと思う^^;)。

「御議論」は政治家が広めたと思うが、まだ慣れない。
「御地元」も嫌いだ。
「させていただきます」  そんなこと許可した覚えはない。
「・・・と思います」   思うだけなんでしょ。
 
文科省は、日本人の英語力を上げようと躍起になっているが、
英語を知らなくても十二分に快適に生活できるから、
そんなものいらない。
英語力より国語力を大切にしてもらいたい。
 
ところで、
若い日本人ガイド氏の英語は凄かったのだろうか?