イーハトーヴ(岩手県)で右往左往 その4(完)
盛岡のアクション・タイム・ヴィジョンで買った
ホテルで朝食を摂って8時半過ぎにチェックアウト。
盛岡駅に向かった。
今日も雨模様。
地下のコンビニで岩手日報を買って、改札に行こうとして気付いた。
LPをホテルに忘れた!!!
あわてて引き返した。
あと10数分で渋民行きの列車が出る!!
フロントでカードキーを受け取って部屋に向かうと
有りました。
ダストボックスの上に立てかけていたのだった。
駅に走って、渋民行きの切符を買う。
改札を通ってホームに行こうとするが、、、、???
下りの青森方面の表示が無い!!???
兎に角、それらしい列車が止まっているホームに駆け下りたが9時10分は既に過ぎていて、別の列車が躊躇しているうちに発車してしまった!
これは困った、予定変更。
ホームを歩いてきた駅員さんに聞いて見ると、渋民行きは、まったく別のホームから発車するという。
しかし、生憎の雨。盛岡でも見えるはずの岩手山はまったく見えない。雲の中だ。
それでも一瞬だけでも雲間に山頂が見えるかもしれない。
そうすると、そのときホームに停車中の列車に乗れば、巣子で降りて上り列車で引き返せばよいと教えてくれた。その上り列車は渋民で乗り換え引き返す予定の列車だった。
ホームに停車中の列車は、車内アナウンスによると花輪線の大館行きだった。
!!!!大館行きとは嘗て冨田さんが高校生の時に親戚の家に行く時に乗った列車ではないか!
その列車(当時はSL)から岩手山の春を告げる大鷲の姿を見たのだった。
巣子までの12分間だが、冨田さんと同じ線路の上を走ったことになる^^)。
巣子の跨線橋の上から渋民方面を見る。
渋民から乗る予定だった列車が近付いて来た。
やはり、岩手山は雲の中。
まったく見えなかった。
乗降口の上に表示している路線図。
盛岡で上り列車に乗り換える。
盛岡駅が遠ざかる。
ほとんど同じ風景がつづく。
次の目的地は、花巻の林風舎。
このまえの花巻公演のときは、林風舎の存在を殆ど意識しなかった。
わたしはリサーチ不足のニワカ賢治ファンだったのだ。
この前、花巻では、やぶ屋で賢治スペシャルを食しただけだった^^;
林風舎は駅から歩いて10分だった。
洒落た建物の林風舎。
一階はいろいろな賢治グッズが並べられていた。
冨田さんが「これがそもそものきっかけなんですよ」といいながら持ってきた「雨ニモマケズ」の横長の額装があった。
一万円である。地方発送賜るとのこと。
額ごと欲しかったが、中身だけ買うことにした。
七百円である。
二階は「注文の多い料理店」をイメージした喫茶室になっていた。
暖炉に火が入っていた。
ケーキセットを所望したが紅茶のはずがコーヒーが付いてきた。
注文の際に長話した所為だと思った。
ウェイトレスさんは恐縮の態だったが、わたしにも責任がある^^)
それに、コーヒーを淹れている暇は無い。
すぐに駅に引き返さないといけないのだった。
お願いして、暖炉の前で写真を撮ってもらった。
次に目指すは一ノ関のジャズ喫茶「ベイシー」である。
ここも地図で確認して歩きで行く。
天候は雨が降ったり陽が射したり、目まぐるしく変わる。
そして到着。
残念、本日休業だった。
半ば予想はしていた。私には縁の無いお店なのかもしれない。
店に停めてあるキャデラックは菅原氏のものだろう。
東京にでも出かけているのだろうな。
駅前に戻ると背後から「クルル~、クルル~~」という音がした。
あわてて振り返ると、白鳥が編隊を組んで北から南へと飛んでいった。
駅の立ち食いソバで腹ごしらえ。
予定の一番早めの新幹線で東京に向かうことにした。
時間がタップリ有るので皇居まえまでぶらつく。
路上生活者らしい人が一人。
羽田で出発ロビーに向かっていると、どこか記憶にある看板絵に出合った。
近藤勝也さんのイラストか?
家に帰って検索すると中りだった。
松山最終便は、到着機が遅延したため30分遅れになっていた。まあ無事に帰れたからOK。
家に帰って、旅行関係ファイルが無いことに気付いた。
LPと重ねて持ち歩いたのが原因で、駐車場に戻る送迎車に置き忘れていたのだった!