Rogers PM110 で聴く
状態の良いPM110が手に入った。
手持ちの110は、片方のウーハーがひび割れていて聴けない。ウーハーだけ手に入れたかったが、まあ、無理。
今回、綺麗な110が手に入ったのだ。
今日は夕方から蒸し暑さが去って涼しくなったので、聴いてみる気になった。
写真に撮るとき、ネットを外せばよかった。
新品当時のネットは、加水分解で崩壊していて、不通の形式に作り変えてあった。
やっぱりクラシックが良い音で鳴りそうだ。
サイモンラトルがベルリンフィルを振ったベートーベン第六番の第二楽章。
音を出して音程を確かめてから音を強く出すようなヘンな演奏だった。
先般の土居町で聴いた大阪交響楽団と比べるべくも無かった。
せっかくのSACDなのに、これじゃあ・・・。
なんで交響曲にピアニストがクレジットされているか。
オーケストラとピアノのためのシンフォニーだからだ。
協奏曲とはちがう。
この曲は、冨田勲の「イーハトーヴ交響曲」の元歌みたいな曲だ。宮沢賢治の作曲した「種山が原」のメロディーに良く似ていることからコラボレーションを着想というか、冨田さんの頭の中では、同時に鳴っていたのだろう。
あれあれと思っていたら、
三楽章は「剣舞」に使っていた!
と、と、、っと、冨田さ~ん!!
大変華麗でダイナミックな演奏。
ピアノを聴いていると、ああ~、これは「銀河鉄道の夜」のバックに流れるピアノの元じゃないかと思った。
改めて「イーハトーヴ交響曲」の引用曲を調べると、上のとおりのことが書いてあった。
正に、冨田さんはダンディの曾孫弟子であった。