目からうろこ プルタブ問題

NHKTV 「所さん 大変ですよ」を見た。
 
目から鱗、というか、長年のもやもやが解けた。
 
「プルタブを集めて車椅子を送ろう」
これが無意味だからやめようという話をどっかで聞いたことがある。
なんとなく意味が分かるような気がしたが、放置していた。
今回、番組を見ていろいろ「目から鱗」だったし、
あらためて関連Webをみて得心したのだった。
 
おまけに、この問題にさだまさし氏が絡んでいたのが番組を見る気にさせたのだった。
 


そもそも、事の始まりは、昔のプルタブはカンカンから外れてしまって、
辺りに散乱するは、動物が飲みこんで死ぬは、
砂浜のプルタブを踏んで怪我はするはで、
環境美化が目的で拾い集めようということになったらしい。
 
集めたプルタブをどうしようかということで、
回収業者に売って、換金して車椅子を買って寄付すれば良い!!
という、思考回路が完成したのだった。
 
さだまさし氏は、この運動推進を深夜放送で訴えたらしい。
その効果は歴然だったらしい。
 


しかし、
番組によると、リサイクル業者はプルタブ分別に苦労するので、
受け取りたくないらしい。
(私は、分別技術改良すれば問題ないと思った)
取りまとめのボランティア団体も、止めたいらしい。
 
おまけに、
現在のプルタブは、缶本体から離れないようになっている。
散らかるのを防止するために、メーカーは改良したのだ。
現在、全ての缶がそうなっている。
 
ところが、
むりやり取ろうとして怪我する子供が居たり、
なんで取り外しにくいプルタブにするのかとクレームをつける親まで出現している。
 


もはや環境美化のためのプルタブ収集が、
慈善事業目的になったのだ。
 
それ以上に、
コマゴマとした活動が、プルタブが集まっていくという目に見える形になるがゆえに、
わかりやすいボランティア活動になるし、
絆とか団結とか、
教育や文化活動へのモチベーションの維持に大いに貢献することになったらしい。
 
本末転倒というか、手段が目的化するというか、
収集団体は増加しているらしい。
 
はなはだへんてこりんな状況に陥って、如何ともしがたい状況なんだねえ。
 


現在、プルタブは無理やりひねり外さないと取れない。
それを集めて送る送料を考えると、
送料分だけですぐにも車椅子が買える金額になる。
運送には石油エネルギーがいる。
 
全体的に見渡せば、プルタブ集めをやめた方が、
地球環境的には良いことなのだ。
 


止めた方が良いというと、即座に批判が起きるという。
 


さだまさし氏にお願いがある。
 
コンサートのトーク場面で、
この問題を話題にして欲しい。
「やめよう」
というと、一部のファンが殺気立つと思うから、
現状を詳しく話して欲しい。
判断は、皆さんに任せば良い。
 


私は、プルタブ集めということが自治会であったら、
事実を話して、反対を主張することにした。
 
一旦始ると、余程のことがない限り止めない日本人だから。