SULLY / ハドソン川の奇跡

イメージ 1ハドソン川の奇跡」(原題 サリー)
当地での最終上映を見た。
 
全員生還の奇跡的飛行機事故の全貌と言っても良いかもしれない。
 
キネマ旬報クリント・イーストウッドが監督したと聞いて内容を見てみると、
英雄的対応をした機長が、容疑者として査問委員会に掛けられるという内容に驚いてしまった。
 
上映が始ってすぐの頃の映像に、当機がマンハッタンのビルに接触する映像が出て、「えっ、こんなことが起きてたのか!」とビックリしたが、それは機長のトラウマ映像であった。
 
9.11のトラウマを抱える鑑賞者には、きつい画面であったに違いない。
 
 
イメージ 2機長に対する容疑とは、近くの空港に緊急着陸する選択肢があったにもかかわらず、着水を決行し、乗客に恐怖を抱かせたことにあるらしい。
事故によって、会社に損害を与えたことも加わる。
 
英雄と思われる機長に、そういう嫌疑を掛けてまで真相に迫ろうとする気力に驚かされる。
 
他空港への緊急着陸の可能性は、エアバス社のフライトシミュレーターで検証される。
その結果は、無事着陸可能!
機長と副機長を交代しても可能だった。
 
被告機長は異議を申し立てる。
ヒューマンファクターがシミュレートされてないと。
 
結果は分かっているけど、ハラハラドキドキする演出力は凄い。
年に一回くらいは飛行機を利用する。その時のもしもという気分でも見たのだった。
イーストウッドは同型機を購入して撮影したそうだ。