大晦日NHKETV

晦日は、紅白歌合戦をなんとなく見ながら過ごすのだが、
今年は(もう去年か)、まったく興味が無く、
パソコンを新しくしたりでばたばたしていた。
NHKETVにしてみると、クラシック関係の総集編みたいな番組をやっていた。
NHKホールでのベートーベン第九のライブ録画。
楽想が変わるところでコントラファゴットがおどけた旋律を演奏する。
なんと、女性奏者。
このあたりから引き込まれて、最後まで聴いてしまった。

物故者を振り返る時間帯になって日本人の音楽家では、
冨田勲中村紘子が取り上げられた。
冨田さんの「ドクター・コッペリウス」の舞台映像が流れた。
最良に近い位置なら、あれだけの映像が見えたのか!
初音ミクコンサートのディラッドボード映像が、正面で見ないとろくな絵が見えないのは分かっていた。
一番よい位置で収録したDVDを見て、すごいなーと思う。
それと同じことがオーチャードホールでも起きていることは、後で考えればわかる。
最上の位置での鑑賞は、ただの音楽コンサートでもいえること。
音響的にみすぼらしい位置からでは、真価は伝わらないのが現実。
番組で、その片鱗が窺われた。
「ドクター・コッペリウス」はすごい作品かもしれない。
BSでオンエアするそうだ。
わたしはDVDを待つしかないが、4月のコンサートで少し味わえるかもしれないと思った。