奥井紫麻 with Japan Virtuoso Symphony Orchestra

イメージ 1

イメージ 21月4日、奥井紫麻さんの演奏を聴くために、高速バスに乗って出かけた。
松山を午前10時に発つと午後2時に神戸三宮に着く。午後4時半開演に好都合だ。
松山道の西条あたりでしまなみ海道の吊橋が見えた。
三宮のカフェで晩い昼食を摂る。
トルコライス、¥880_ カツカレーとオムライスを合わせたようなもの。量的にも満足して、西宮の兵庫県立芸術文化センターに向かった。
ここは、小ホールでジャズのワンポイント録音をしたCDを所有しているので多少の縁がある会場だった。
イメージ 3

また、西宮北口は先般の宝塚手塚治虫記念館の帰りに乗り継ぎミスをしてあたふたしたところでもあり、一駅北にある門戸厄神駅で折り返した因縁の場所でもあった。門戸厄神駅は、今年三月の神戸行きにも深い関係のある駅だったのだ。

西宮北口駅に到着する際に芸術文化センターの特徴ある建屋が見えた。

クロークに荷物を預けて、大ホールに入った。

イメージ 4
ピンボケになってしまった大ホールは、重厚な内装だった。
開演15分前に、本公演のプロデューサーである三枝成彰氏のプレトークがあった。
ナマ成彰氏を見るのは初めてであった。
マリオネットのような感じの歩き方で登場したのは意外だった。
さて、氏が奥井さんを初めて知ったの半年前のYOUTUBEであったそうだ。奇しくもわたしと同じよう。
氏は奥井さんの才能を認めつつ、これからの20年の積み重ねが大切だという。ふつうの勉強は、算数の足し算引き算掛け算割り算が出来たら十分。色恋沙汰はご法度、まいにち8時間の練習が続けられる
イメージ 5
かが最大の課題であるという!!
興味深いのは、天才という言葉は一切使わず、秀才という呼び方を奥井さんにしたことだった。
日本での演奏会はこれで二回目だという。
それは、ソロコンサートではなく、オーケストラを従えての演奏ということだと思われる。
その一回目は、このことだろう。
そのとき、奥井さんはグリーグのピアノコンチェルトを弾いていて、今回も同じ演目だけど確実に進歩していると言ったのだった。
私の席は一階最後列で、二階庇が覆いかぶさっている。あまり良い席ではなかったが、コントラバスは意外に良く聞こえる席だった。イメージ 6
板付きのティンパニは、張りが無くなまくらに聞こえた。逆に大太鼓は立ち上がり立下りだけで余韻が無かった。
チューバの弩級ミュートを初めて見て驚いたものだが、チューバとコントラバスの音が判別つきにくかったのが情けなかった^^;)。

それはさておき、
奥井さんの演奏は素晴らしかった!
第一楽章で震えが来て涙がこぼれた。
隣の席の客に感づかれないかと心配した。
同曲をYOUTUBEで何度も聴いたが、今回は、女性らしさの良い点が現れてきたように聴こえた。このままCDにしても良いのに・・・・。
YOUTUBEで見られる確信の一音を弾き出す指をナマで見ることが出来たのが最大の収穫だった。

何度も呼び出されて拍手にこたえる紫麻さんの右手を指揮の大友さんが何度も掲げ挙げた。
「強く握って紫麻さんの指が故障したらどうするんだ!!」とココロの中で叫んだのだった^^;)。

展覧会の絵」は、演奏と同時に頭の仲で冨田勲シンセサイザーの音が鳴った。
イメージ 7
ワンフレーズ、記憶に無いメロディーがあった。
なんだろう、一体!?
編曲の違いだろうか?
この演奏には、曲ごとにナレーションがついた。
マイクを通しての音声だったが、よい音響だと思った。
終曲で打楽器群が大活躍するが、銅鑼じゃなくてサンダーマシンをつかえばもっと良かったかも^^;)。

12月のヤマハホールに行けなかったので見つけたこの演奏会。
大満足のKOBELCOホールだった。


*
イメージ 8