大洲水没 二線堤越流現場を見る

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五日付け愛媛新聞は、豪雨緊急放流の検証特集を呈していた。
大洲浸水の越流現場は「二線提」と呼ばれているらしいことが分かった。

写真は、肱川矢落川の合流点から300mほど矢落川を遡ったところだ。
左堤防は工事完了。右堤防は左より一段低い。ここから越流、氾濫したのだ。
奥のほうに堰が見える。
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この堰は、矢落川が満水になった場合、堰の奥のほうに水が流れ込まないようにする逆流防止堰である。
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都谷川排水樋門と国交省は呼んでいる。
役目は、肱川が増水すると肱川に流れ込むはずの矢落川の流れが逆流してきて矢落川の水深が深くなり、矢落川から都谷川に逆流してしまうのを防止するのである。

ところが、今回の豪雨により矢落川が増水し水嵩が増してしまい、この樋門を閉じて矢落川から都谷川に逆流するのを防止したが、樋門より下流にある堤防が低かったため、ここで越流が起きて大洲平地に流れ込んでしまったのである。
あほらしいこと、この上なし!!

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二線提に行ってみた。
堤防上に土砂が入れられて若干嵩上げしている。
土嚢が並べられている。
前方に木枠が有るが、これが本来の堤防断面になるのだろう。
ここは70年来、このままで何も手を打ってない。
ここで氾濫させるのが、政治なのだったのだ。
大洲平地は、氾濫遊水地の役目があったのだ。





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この二線提を越えて、大洲大池が形成されたのだ!
↓こんな小さな遊水池では間に合わないのだ。イメージ 7













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肱川矢落川の合流点から矢落川を見る。

JR鉄橋が、ほぼ水没したと思われる。


肱川左岸を長浜方面に下る。
いつものコースだ。自販機がある食堂の前で休憩。おやじさんが自販機を整備していたので、話しかけてみる。
水はどのくらいまで来たのですか?
対岸のガードレールぎりぎりまで水嵩が増した!!
恐ろしい!!
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いろいろ話した。
書ききれない。

大和橋が近づく。
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桁下に河口にある長浜大橋(赤橋)、新長浜大橋が見える。
その向こうは伊予灘
肱川には河口三角州は無い。
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