ロシア国立交響楽団演奏会 指揮:西本智美

イメージ 1知人のU氏が注目している指揮者・西本智美の演奏会があるので聞きに行った。会場は「ひめぎんホール」で、音響はよくないと言われるホールだが、U氏のお気に入り座席は、なかなかいいというので、それを確認する目的もあった。

チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」


一曲目は、楽器が鳴ってない状態で、硬く響きの無い音で、どうなることかと思った。

二曲目は、期待の曲目だった。
ピアノのリリヤ・ジルベルシュタインは、写真よりお年を召した印象であった。ピアノはことのほか柔らかく、ロシアパワーのピアノかと思ったが肩透かしを食った。
曲頭、耳に手をかざしてピアノの音に耳をそばだてたが、つづくコンバスの一発目のピチカートにやられたのであった!
コンバスのピチカートもボーイングも良く響いた。
弦楽部のアンサンブルは滑らかで美しく、ときにピアノを圧倒する。
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西本さんは、ロングコートのような上着で、立ち姿が宝塚の男役みたいでカッコイイ。

三曲目は有名曲だが、私は断片的にしか知らない。終結部あたりで、楽器の地音を出す部分があるのだろうか。奇数次歪まみれのような音を聞いたし、最後は消え行くように終わるとは知らなかった。あれは、ファゴットだったのか?

やっぱりチャイコフスキーは性に合わない。
家に有るのは、大砲の曲(未開封)と、宇和島コンサートのバイオリンコンチェルトだけだ。
「悲愴」は、音響の組み合わせにしか感じない。
途中、半分眠っていた。
今朝方早く目が覚めて、睡眠不足だった所為もある。昼寝一時間追加では足りなかった。

それはともかく、ロシア国立交響楽団の音は良かった。
滑らかで温かく美しい。
第二バイオリンにニコライ二世が居るからかもしれない^^)。
テクニックにも破綻が無い。

これを聞くと、N響が如何に生硬なのかが分かる。
客席の所為かもしれないし、
西本さんの所為かもしれない。



実は同じ時間帯に、小ホールでエストニア国立男声合唱団のリハーサルがあった。
明日、同じ大ホールで演奏会なのだ。
偶然かどうか知らないが、因縁の国の楽団同士が同じホールに居る。
今頃、道後温泉でいっしょに風呂に入っていたりして・・・。