MC型カートリッジ 鉄芯入りコイル発電原理

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オルトフォンSPUのような磁性体にコイルを巻いたMC型カートリッジは、磁束を電線が切るように動くから発電するのではない。まあ、多少はそういう発電分もある。
しかし、多くはコイルを巻いた鉄心に流れる磁束が変化するからコイルに電流が流れるのである。
ずいぶん昔にステレオサウンドの記事で知った。
まるでMM型と同じじゃないかと思った。

磁性体コアを使ったMC型は、設計が難しいという。
それは、
本来の磁束を切るMC型発電と、MM型と同じ発電が合わさった発電だからではなかろうか。

鉄心入りということは、もう一つ問題がある。
ヒステリシスである。

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磁性ゼロの状態から磁化を始めると、ある段階までは反応せず、その後、リニアに磁化されるが、その内飽和する。
飽和状態から減磁するときは、初め反応が少なく、やがて・・・・・・・。

と言うわけで、MC型の鉄心は、中立であるより、予め少し磁化されていた方がよいのではないのか。
リニアに反応する範囲に動作範囲を設定すれば、外部からの磁束の変化をリニアに鉄心の磁化変化に取り込める。
そのためには。
コイル(鉄心、カンチレバー)を中心線からずらした状態で動作させる方が良いのではないのか!!