月刊ステレオ 一月号

イメージ 1特集は「デザインするオーディオ」とかで、好き勝手なことを書いていた。

第2特集は「アナログ音質アップ大作戦」

鈴木裕氏が、先ずアナログプレーヤーのセットアップについて書いている。

アコースティカル・システムズのSMARTractor
これを使ってヘッドシェルの角度(オフセット角度)を厳密に設定することが出来るというが、よくわからないのである。
台湾のティエンオーディオが、レコード音溝の深さが盤によって違うのでプレーヤーのモータートルクをあわせないといけない、という謎の説明と同じで、謎めいているのである。

曰く
「実は、レコードの製造年代によって、この角度が微妙に違うのだ」
「レコードの中心からの距離に対する歪を表すタンジェンシャルカーブが複数存在する」

この謎の説明は、以前、このブログで取り上げた。
この説明は、まるで、
レコードカッティングマシンのカッターヘッドが円弧状に動いてカッティングしているかのような錯覚に陥る。

そこまでは言わないのなら、
円弧状に動くトーンアームにあわせて、予め信号を変形して録音しているかのようなことになる。
その変形の仕方が、年代によって違うと言うのだ!

これは、別の言い方をすると、
真正リニアトラッキングアームで再生してはいけないのである。

*

以前の当ブログでは、このことを
「欧米人は、オフセットアームのトラッキングエラーゼロ地点は何処がいいか議論している。
流石はこだわりの観点がふるっている」

と、半ば呆れて、揶揄した。
そういった世迷言に鉄槌を食らわすのが、これだ。
YAMAHA GT-5000

*
カートリッジ物語はデンオンだった。

新しい連載が始まるようだ。
「カートリッジ偉人伝」
第一回目は、海老沢徹氏。
ラジオ技術誌で長くカートリッジの解説を書かれていて、興味深く読んでいた。
ラウンデールリサーチを興されたが、
すでにCDの発売が二年経った時で、一年で10個も売れなかったとか!
確か、10万円以下の値付けだったと思う。
いっそ50万円にしておけば、高値に吊られて売れたかもしれない。


カートリッジ物語はメーカー対象の記事だが、カートリッジは個人の作品でもあるので記事が書きにくい。
それで、個人に取材対象を絞りたかったのだろう。
これで、今は無きカートリッジに対しても記事が書ける。

期待している。