コクリコ坂から (8)

レイトショー 三回目の観賞
時を経ずして三回の観賞になるのは「ラストサムライ」以来である。
 
カルチェラタンの描写が素晴らしい
高校生が今よりもっと大人びていた頃
旧制中学の香りが奇跡的に色濃く残っている私立高校
思いっきり背伸びして、キャンパスのなかの独立国
自主独立、愛すべき稚気をおおらかに見守る生徒会担当教師
あんな高校生活を送りたかった
実際に、教師と丁々発止のやり取りをして
生徒会活動をやった同輩がいる
自分は・・・・燃えなかった
大学でリベンジをと思ったが、弾けなかったなあ
 
スクリーンの隅々まで、ピシリとピントの合った作品であることを今日気付いた
 
音響も全く手抜きがない
特に、家の中を歩く足音がリアルだ
 
絵の作りこみについて、うるさいことを一つ
地学部が太陽黒点を観測していますが
天体望遠鏡の架台が経緯台であったこと
本格的には赤道儀でなければならない
赤道儀だと、東西南北の設定をしっかりしないといけないから、それを避けたのなら
天晴れ!
と言っておこうか^^
 
さて、
ロングショットの人物の描写は、やはり気になった
他の作品では、どんな対策をとっているのだろう?
幸い「白蛇伝」が奥行きに注意を払った作品ではないかという情報を得た
白蛇伝」を最後に見たのは20年以上前
そのときは、遠景描写なんて全く気にならなかった
 
はたして、その視点で見るとどうなのか
LDを持っているので、検証してみたい。