「スノーホワイト」を観た

スノーホワイト」を観た。
白雪姫の新解釈というか、生まれ変わった名作という話だが
めちゃくちゃな筋にはなっていまいし、観客は少ないほうが楽しめると思い、字幕版を選んだ。
 
観客は私だけだった!^^;


ある映画評論Webの悪い評価を見て、いい方向に裏切ってくれるかもしれないと思っていた。
そこには期待してた裏切りの荒野が広がっていたかというと、
本当の荒野が広がっていた。

この映画は膨大な金と時間をつぎ込んで作られる類の作品でしょうが、
つぎ込む先を間違ったのではないかなあ。
早くも続編製作が決まったらしいけど、
案外お安く出来上がっているのかもしれない^^;
 
脚本と編集がダメなんでしょうね。
登場人物に感情移入できなかったし、ワクワク感ドキドキ感、まったく湧きませんでした。
なるほどそうかと打つひざもないし。

お話の発端が全く持って不可解です。
幼い王女を放ったらかしで逃げるのですから。
西洋の物語の哲学から外れていると言いたい。
いや、東洋の哲学からも外れている。
物理的に引き裂かれたのではないのですから、なんと冷たい個人主義なんだと。
王女は最高の人質になりますから
利用価値が高くて殺害はされないという暗黙の了解があるのでしょうかねえ^^;

間違って雑兵に殺されたらどうするんだ!!

俳優を好きな人が見たら違うのかな?
爪の周りに汚れが残っている指は妙にリアルだった。


中盤、妖精の森のシーンは今でもアニメーションではなかったかと思う。
一つ目玉のキノコの群生は「もののけ姫」のコダマに見えるし、
シシ神まで出てくる。

おまけにこのシシ神を敵方が射る。


台詞を聞いていて、案外チープな単語をしゃべっているのわかった。
例の「かがみよ かがみ」が

[ Mirror Mirrror]ですもんねえ、あたりまえだけど。


スノーホワイト」と聞いて連想するのは
ホワイトドレスであり、スノーミクであり、Soundless Voice である私には、
所詮、不適合な作品でありました。
 
こちらの動画の方が心に食い込んできます。