HARBETH MONITOR Ⅳ+Ⅴ その4

イメージ 1ネットワーク基板のパターンが透けて大体分かる。
 
緑リード線が一箇所に集まっている。
ここがグランドであろう。
 
ウーハー、ツィーターへ行くリード線は、それぞれユニットのプラスはプラスへ、マイナスはマイナスへ繋がっている。
 
HL-V、HL-Ⅳのネットワーク仕様は、Webで検索してみると、どうやら
クロスオーバー周波数:2,000Hz
スロープ特性:18dB/oct
 


左側がローパス・フィルター 右側がハイパス・フィルター
水色の部品はコイルだと思う。
部品の多さからも
18dB/oct クロスだから、ツィーターはウーハーに対して正相接続が一般的。
本機の接続もそうなっている。
 
この辺の正逆関係は、実際は聴いて測定して、良いほうを選べばいい。
クロス周波数付近で、音圧が正相で出ることが望ましいわけ。
クロス周波数2,000Hzというから、
右耳にウーハー、左耳にツィーターを当てて
2,000Hzを発声させて、違和感が無ければOKということだ。
 
とりあえずは、エンクロージャーを横倒しにして鼻先をウーハーとツィーターの中間のバッフルボードに当てて
2,000Hz前後をスイープ発声させて違和感が無ければいいのだろう^^;


メンテナンスしたツィーターのダイアフラムの埃の付き方に若干のムラがあって、
そのままもう一つのセットにあわせてバッフルにつけると上下が逆になることから
ツィーターの組み立てに問題があるのではと勘ぐり、
いろいろやってみたわけだ。


だが、しかし、
そもそもコイルボビンごと交換したのだから、
ボビンとダイアフラムの位置関係(同軸の回転軸に関して)は、
元通りになっている筈は無い。
つまり、ダイアフラムから見て、コイルのリード引き出しは元通りの場所からではない。
ということは、
埃が溜まっていた面が下になってもおかしくは無い。


正常な方のダイアフラムを見てみると、上下が分かるほどに塵が付いているほどではない^^;
修理したユニットの見た目がたまたま「?」を催すので拘ってみたのだが、
たぶん、現状で良いのではないかな、と思うのであった。


写真を見ていて、ウーハーのコイルがブラブラになっていることに気付いた。
もう一方のネットワークのコイルはインシュロックタイできっちり取り付いている。
こちらはインシュロックタイが外れた(切れた)ようなので、
次回、中身を弄る際に直してやりたい。
基板も4点固定にした方が良いだろう。