喫茶東京
岡山の喫茶東京へ行ってみた。
キッカケは、ある映画のロケ地になったという情報があったので、検索してみて興味が湧いたからだ。
おまけに、今月末で店仕舞いというので、是非とも訪れたかった。
入店してすぐのレジ前空間は二階天井まで吹き抜けで、豪華なシャンデリアが吊るされている。
一階席の天井の様子。
照明器具は、手入れが行き届いていて、埃は目立たない。
ピカード艦長のように、指で撫でて埃検査をすれば、少々の汚れは検出されるだろう^^;
電球は白熱灯ではなくて、蛍光管を採用している。
例のシャンデリアも蛍光管であった。
一階正面の巨大なSPは特注品。
ウーハーとスコーカー(マルチセルラホーン)はパイオニアではなかろうか?ビクターには無かったと思う。
中央コンソールも特注品で、開店当時は飛び切りのシステムだったと思われる。
ツマミやメーターの機能はわからない。
YAMAHAの文字がある。
その下には、
岡山・・・無線・・協議会 ??
同調はマジックアイ。
ピックアップを繋ぐことが出来る。
ピックアップはLPと78回転を選択できる。
クリスタルピックアップ対応ではないか?
左下のつまみはトーンコントロールだろうか?
二階クラシックルーム
正面にある4台のLCB-2は、左端の接続が怪しくなっているようで、音が途切れていた。
右にあるタンノイはラックスのセパレートアンプで鳴らされる。CDはアキュフェーズDP-75だった。
LCB-2は上面にも側面にもSPユニットを配しているようだ。
天板が、まるでプレーヤーが装備されているように上に開いているのが分かるが、天板が反射板の役目をしているのだ。ワーフデールみたいだ。
一階にはVHSテープが400巻くらい棚に並んでいた。
エアチェックテープだそうだ。
おそらく最盛期のシステムだったのだろう。
もう一台、ビクターのTT-71を搭載した2本アーム(ビクターとオルトフォン)のプレーヤー。
全体的に年季の入った店構えだったが、純喫茶としての手入れは行き届いていた。
惜しむらくは、お手洗いが古い。
近頃の若い女性客は、二度と訪れないだろう。
厨房の冷蔵庫はピカピカで、これがもうすぐ閉店の設備とは思われない。
もうすぐ、ひとつの昭和が消えていく。