MJ無線と実検 9月号
KRONOS SPARTA
二重反転プラッターはサンスイ、47研と来て三社目の機構なんだが、二重反転の効き目、効果はどういうものか、よく分らない。
一定速度回転中なら、それは静止と同じである。
問題は、負荷変動を生じて回転速度が変動したとき、それを元の速度に戻す時に加えられる力によって、なんらかのゆらぎが機構に生じる。そのゆらぎを逆相のモーメント、ベクトルによって打ち消そうとするのだが、ホントにうまいこといくのか?
回転しているプラッターにカートリッジが負荷を加えて変動を与えるのだが、プラッターとカートリッジの系では力の受け渡しは完結しているので、作用、反作用の収支はゼロだ。
ところが、この系から隔離というか浮いたモーターが回転変動(減速)をさせまいとちょっかいを出す。
同軸のDDモーターによる二重反転なら、そうでもないとおもう。
うまく説明できない。
テスターの柴崎巧氏が、下側のベルトを外して聞いてみたところ、
ふわついた解像度低下の音になると言っている。
回転制御はプラッターの回転を監視してフィードバックを掛けているらしいのに、
そんなことしたらモーターがびゅんびゅん回ってしまうのではないのかなあ?
ホントに聴いてみたのだろうか?