GARRARD 401 メンテナンス3

ガラードのメンテナンスで一番厄介なのは、ネジサイズである。
 
色々調べてみると、英国工業製品のメンテナンスに、
我が国の日曜メカニックは悩んでいるらしい。
 
MG,ロータス、ミニ・・・。
バイクでは、トライアンフ、アリエル、ビンセント、ノートン、BSA。
 
ロールスロイスなどの高級車は、メンテナンスをディーラーが行うのだろうが、
ミニや、バイクのメンテナンスは、オーナー自身が行う場合が多いので、
ぴったり合う工具が無くて苦しむらしい。
 
その点、ガラードはネジの種類が少なくて、・・・・・・・。
楽そうだけど、私は取っ掛かりでいきなり悩んでしまった。
 
実は、某氏のガラード401メンテナンス記事に触発されて、少し(?)前、401を手に入れた。
ところが、安物だった所為で、スタッドボルトは付いてはいたものの、
ナットが無かったのである。
手持ちのナットはぜ~~んぶ合わない!
大きなホームセンターにも無い。
ネットで調べるも、良く分からないのである。
オーディオビンテージショップで専用スタッドボルトセットが売られているのが分ったが、
とにかく高いのである。
 
メートルネジ(メトリック)と違って、インチネジは、
1インチの長さの中にねじ山がいくつあるか、
という独特の哲学で造られている。
ところが、件の401スタッドボルトのねじ山は、1インチの間に
整数の山が無いのである!!
2インチならば、整数の山があるのだろうか?
 
ビンテージショップからスタッドボルトセットを買えばいいのだが、
勉強のために、あえてスタッドのナットつきの401を手に入れてみるという
あほなことをした。
 
早速、ナットの対辺をノギスで測って、アストロプロダクツに行った。
店員は、分厚いカタログと、持参したナットを見ながら探したが
欲しいディープソケットはおろか、寸法に合う普通のレンチさえ
無かった。
探すことをお願いして店を出たが、早、一年半が経とうとしている。
無いのかも、私の電話番号を間違って教えていたのかも^^;
 
最近漸く分ってきたのは、イギリスのネジの規格は
産業革命当時は世界の主流というか、
他国を気にせずに生産に励めばいい存在だったようだが、
フランスのメートル法アメリカの工業力の圧倒的生産量に太刀打ちできなくなり、
いまや、風前の灯火!?
 
手当たり次第に、それらしい単語で検索して見て、
英国規格、BA、BS、BSW、
などが手がかりだった。
 

 
うまく説明できない・・・。
メンテナンスは、出来るだけちゃんとした工具を使いたい。
そろそろ、放置しては置けない。
 
日本では、コーケンが製造しているらしいことが分った。
ホームページを開くと、カタログがあった。
しかし、あまりの種類の多さに圧倒されて、
どれがどれやら、分らない。
情けないが、降参して
401に使われている3種類のナットを測定して、
メーカーに訊いてみた。
 
回答を頂きました。

 
イメージ 1
モーターハウジングやアイドラー切替機構に使われているナットは、
対辺:6.3mm
2300Wの4BAサイズ
6.35mmでは無かった。
寸法を見ると9.8mmなので、狭い隙間で使えそうだ。
 
イメージ 2
スピンドルの固定に使われるナットは、
 
対辺:8.64mm
3/16BSサイズが適合する。
 
 
スタッドボルトのナットは、
 
対辺:11.3mm
1/4BSサイズが適合する。
 
 
 
 
 
 

これらに、ハンドルを合わせて発注しようと思う。
なんとか、すっきりとメンテナンス出来そうだ。