冨田勲:ドクター・コッペリウス @オーチャードホール 前半

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イメージ 2山手線混雑のため、開演に遅れるかと思ったが、辛くも5分前に座席に座ることが出来た。
座席は一階7列29番だった。
演奏が始ると同時に前過ぎる心配が現実のものになった。
それはさて置き、開演前に舞台装置を仔細に眺めた。
前日、ニコンのミクロン双眼鏡のプリズムを清拭したので、綺麗な視野の中に装置を見ることが出来た。
 
ミクさんのディラッドボードはステージ最後列の高い位置にあった。スクリーン左右にはミクさん用のSPが設置されていた。
スクリーン前には45度くらいのスロープがあった。
黒い布に覆われていた。
第一部は「イーハトーヴ交響曲」なので、合唱団の配置がどうなるか分からなかった。
ステージの天井近くには左右に一辺3mほどの立方体枠が吊られていて、枠の空間に幕が張られていた。ここにも何かが投影されるのだろう。リオオリンピックの閉会式の東京パフォーマンスに出てきた立方体枠が想起された。
それらのことを、連れが居たらつぶやく程度よりさらに小さい声でつぶやいていたら、右隣の若造が「うるさいから黙ってくれ」というではないか!!「あ、ごめんごめん」^^;)
 
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児童合唱団はミクさんの前に並んだ。
混声合唱団はその左右に並んだ。
案外空間があるのだった。
 
隣の若造は、何かを取り出して封を切った。
まさかタバコ!!と思ったが、どうもガムらしい。
このくそバカ野郎めが~~~~!!
 
楽団員、指揮者が出てきてチューニング。
演奏が始った。
 
ななななな、ナント!!私の席の右側前方の壁埋め込みスピーカーからコントラバスの音が盛大に流れてきたのだ!!
先般の東京国際フォーラムに於ける初音ミクシンフォニー(by PAサウンド)の再現であった!!
全身から血の気が引いた!!
 
ミクさん声は、PAスピーカら聞えて、ステージからは聞えてこなかったのだ!!
 
 
 
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ミクさんの姿は、2013年度再演からの変わらぬ衣装と思われた。
 
私の席からは、足元がまったく見えない。
 
映像は二台のプロジェクターによるリアプロジェクション。
スクリーン反射映像が、後ろ壁に映っているし、スクリーン透過映像が、前部天井に映っているようだった。
 
指揮者同期システムは、2013年以降のものだろうが、タイミングが数箇所崩れた。
どうにかあわせたが、ミスだ。
 
銀河鉄道の夜」の夢見るようなホルンが聞えない。
賛美歌が心に響かない。
パーカッションは梯さんと違うだろう。ヘタクソ。
オーケストラ、合唱団。みな訓練不足だった。
「雨にも負けず」の歌詞が合わない。特に男声。
カンパネルラとジョバンニの呼び交わしは如何でも良かった。どうだったか記憶が無い。
 
 
ミクさんの声は、ステージからではなく、
目の前の壁スピーカから聞えた。
最悪だ。
 

ガッカリの「イーハトーヴ交響曲」だった。
正直に言って、金返せの気分だった。
 
このホールでこの曲の演奏は、これで4回目になると思う。
2013年の再演時も、PAサウンドが響いたのだろうか?
 
目前のコンバス奏者と目前のSPからの音で、
細かい音符の一音一音が認識できたのだけが、
唯一の良いところというか・・・。
 
冨田さん、細かく繊細に音を組み立てているのだなあ。
 
嗚呼、それにしても、それにしても。

このあと、余興で
惑星 Planets Live Dub Mix 火星~水星~木星
というのがエイドリアン・シャーウッド氏によって演奏された。
ドラムスがドコドコドコドコと五月蝿い限りだった。
 
アナウンスが、どうぞいっしょに踊ってくださいなどと事前にアナウンス。
立ち上がって体をくねらすばか者が出現した。
隣の若造も立ち上がって、
音に合わないダンス?をしてた。
 
そうそう、
イーハトーヴ演奏中には、私の前方に座っている人たちは
まったく微動だにしなかった。
まるでマネキンが置かれているようだった。
学校では静かに鑑賞するものですよと教えられているのだろう。
 
前半が終った。
ブーイング出来ない小心者の自分が悔しかった。
 
左隣に座っている人は、右側の若造とは違い、
何か考えることでもありそうに、静かに座っていた。
カッコウは少しだけリラックスしたカジュアルな感じの好青年に見えた。
 
先ほどのバカ野郎若造は、実はスーツだった。
激しい違和感があった。

この記事を書いていたら、
NHK大河ドラマ真田丸」を見逃してしまった。
嗚呼
イメージ 6丸の部分が拡声器
 
ほぼ45度内振り向けになっている。
 
前列10列目くらいが、このSPの洗礼を受ける。
 
たまったものではない。
 
誰がこんな設計をしたのだろうか?
スイッチを切ってくれれば良いが、音が出ていない!などとクレームを付ける輩がいるのだろう。
そうに違いない。