「君の名は。」 三回目

イメージ 1
 
一回目、時間経過がつかめないままに終る。
二回目、揺り動かされる場面があるものの、モヤモヤ感が残る。
三回目、モヤモヤ感の元は、時間軸がどうにも分からないことと、
心の入れ替わりの都合よさにあると思う。

この物語には少なくとも三つの時間が流れている。

三葉が死んでしまう時間軸。
瀧が三葉の許に行く時間軸。
最後のシーンのある時間軸。

特に最後のシーンを含む時間軸が、それ以前の時間軸の間に挟まれていたかどうか。

あえて言うなら、最初のモノローグの時間軸が最後の時間軸と同じものなのかもしれない。

最初に見たとき、最後の場面の二人は、それまでの二人とは別人に思えたのだ。

実際、二人はこれからの二人なわけで、この物語はプロローグに過ぎないのではないのか。

劇伴音楽は、好きになれなかった。
「きみのこえ」の新海監督ではなかった。


補遺

 
心が入れ替わっている時の都合よさはどうしようもないと思う。
自分の身体の性別が替わっていることに驚くだけで、
その存在する空間には違和感が無いように行動しているのが
理解不能
 
携帯でのやり取りが、すんなり理解できない。
 
着信内容が消えていくところは、
あるWebの記録崩壊現場に遭遇したことがあるので、
手の施しようの無い喪失感は
痛切に感じる。
 
一年に一度くらい東京に行くと、最後の場面の状況に出くわす。
そうだよなあ、これが東京だよなあと思う。
 
天体望遠鏡がワンフレーム映る。
全くなってなかったなあ嗚呼!