不可解な Klaudio トンアーム

リニアトラッキング・トーンアームと宣言している。
円弧状にスイングするのにリニアトラッキングとは、
これ如何に!?
それは、ピボットベースがスイング動作に従い、前後にスライドする機構を備えているからに他ならない!!

この仕組みは、私も考えたが、スライドする力を何処で如何発生して、如何伝えるか、発想できなかった(泣)。


イメージ 2



イメージ 3
ピボットベースがアームベースに対して位置が変化していると称する写真が下側だ。
ところが、
アームがスイングして、どこかのリンク結合が動いているはずだが、それが確認できない。
ピボットベースを適当に前後させて、写真を撮っただけのように見える。

SONYのトーンアームの一号機、PUA237のインサイドフォースキャンセラーは、波型のカムをアクチュエーターにしてアウトサイドフォースを発生させているが、それに似た機構なんだろうか?

イメージ 4
それはそれで認めよう。

しかし、

このアームはリニアトラッキングだから、
サイドフォースは発生しないと謳っている。

ヘッドシェルにオフセットアングルがあるのに、
サイドフォースが発生しないなんて、
力学を無視していると思うのだが。

現物を見るしかないかな。


一番上の各種機構名称図なんだが、

もっとも肝心なスライド機構に何の名前も付いてないのが
不思議^^)。



ノアの説明を読むとサイドフォース云々についての記述は無い。

サイドフォースについて書いてあるのは、
ステレオサウンドの三浦孝仁氏の記事だった。

動作している(外周にスイングしている)写真はステレオサウンドの写真でよく分かる。
円弧状のバーがピンを押し下げている。

ところが、
「外周と内周で位置が違っているのが良く分かる」
とキャプションの付いた写真は噴飯ものである。

内周と外周では、位置はほとんど変わらないのである!!

位置が変わるのは、
内周と中間位置
中間位置と外周
なのである!

もうだめだね、これは(笑)。