NEAT NP-832

イメージ 1つい、ふらふらとニートのプレーヤーを手に入れてしまった。
ヤフオクで数台のニート製プレーヤーを見てきて、関連検索して海外ユーザーが独自のプリンスに設置しているのが魅力的に感じたからだ。
手に入れたものは、NEATのバッジがついたケース入りで、メーカー用意のシステムのようだ。
生憎、カートリッジも専用シェルも無いが、それらは現代に通じるかどうかわからない。
アームの上下回転軸はヘッドシェルのオフセット角に合わせてあり、ピュアストレートに改造不適である。
アームボードが付け替え出来そうで、他機種よりボード形状がシンプルなのが狙い目だった。
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検索して出てきた画像で、これはいけそうだと思ったのが、ダイキャストシャーシの見るからに堅牢な出来栄えだった。










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プーリーは60Hz用が付いている。
50Hz用は、別の小箱に入っていた。
その中には、新品ではないけどアイドラーも入っていた。

モーター懸架スプリングはヘタってしまっている。
アイドラーの抜け止めEクリップが無い。
アイドラー軸受けの油脂は全く無い! イメージ 4






プラッターとスピンドルは焼き嵌めで、一体同時研削加工がされている。
ここは大事なところで、加工精度が上げ易いのである。
ガラード401等のあとで組み立て使用の場合は、嵌めあいの精度が厳しいのである。

プラッターの軸付近の研削が全周囲に及んでない。
ここら当たりが、最高級品ではないと製品が言っているところだ^^;)。
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このプラッターの直径は29cmだった!
写真では、なんとなく小さいとは思っていたが^^;)。

スピンドル先端には、加工時のセンターポイントの凹みがある。
テーブルに倒立させてみると、見事に自立する。
センターポイントの凹みが精度よく出来上がっていることと、プラッターの重心がかなり正確にスピンドル軸と一致しているからだ。
上の写真で分かるが、バランス取りのドリル穴は無い。



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スピンドルのオイルは殆ど涸れていて、軸周りには褐色の薄膜がへばりついていた。
パーツクリーナでもなかなか取れない。
思いついて、キャブクリーナーを吹き付けて拭き上げると、金属地肌が現れた。

先端の円錐表面は、あまり芳しくなかった。イメージ 7






一番大事な、先端部が荒れている。相手がどんな風になっているか、かなり深刻な状態だ。先端を再研磨して艶出しせなばならない。
この先端の仕上がりや艶は、リンLP12が良い出来だ。


オイルをたっぷり掛けて軸受けに挿入したが、回転は重くて、使用に堪えない。

引き抜くと、中のグリスがフレーク状のつぶつぶになってくっついて出てきた!