弱点
興味の尽きないオーディオコンポーネントの最右翼。
ヴェスティガルアーム
質量分離型というか、設計者のデヴィット・ガモン氏に会うことができたら、いっぱい訊きたいことがある。
こちらのサイトに図解が載っていて、解説もある。
縦回転支点が低く設定されていることに注目していて、その理由を解説している。
私の理解力が足りないから、よく飲み込めない。
このアームの特徴は、針先と縦回転軸受けが接近していることだ。
これは幾何学的欠点であるのだ。
上下回転軸がレコード面より高い位置に有る場合、盤面の反りによってカートリッジが上下すると、音溝に対して接触位置が変位する。
これは、ジッター(ワウフラッター)に他ならない。
この観点からは、上下回転軸は可能な限り盤面に近づけるべきである。
ヴェスティガルアームの上下回転軸が下にあるのは、このためだ。
私のトーンアームは、アーム全体の高さを低くするために、上下回転軸をカートリッジに近づけてある。
そのため、針先と上下回転軸の距離が短くなり、上下回転に伴うジッターの発生が大きい。
レコード吸着機構があれば問題ない。
ラジオ技術のRS-A1は、この点も考慮してああいう設計になったのだろう。
一点支持として、構造をかんたんにして製造をし易くするのが第一目的だったと思うが・・・。