鴻上尚史 講演会 @ あかがねミュージアム

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新居浜で演出家の鴻上尚史氏の講演会があったので聴講に行った。
演題は「幸福のレッスン」
講演は鴻上氏の「空席が多いですね」なんていう自虐的発言で始まった。
鴻上氏は権力に刃向かう気骨のある論客と言う点で尊敬するが、時々「それは違うだろ!」といいたいリベラルより過ぎる発言もある、注意人物でもある^^;)。
高校時代に演劇部に在籍し、他校との演劇交流を禁止されたとこが、活動の原点である。
反骨の人だ。

ステージに現れた鴻上氏は、意外に高身長。
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写真と違って、顔は四角な感じである。
黒いジャケットの下には、黒地に柄を散らしたシャツ。
パンツはやっぱり黒く、スニーカーは黒エナメルに白いソールという出で立ち。
頭は所謂長頭で、絶壁の私は羨ましく思った^^;)。

演劇の客層は女性が90%と言うはなしがあり、丁度ニュースになった男女参画活動指数とかが、日本は全世界で114位ということに繋がるかなと思ったら、講演の後半にその話しが出た。
おおっと思ったが、二つの相対性に話が及ぶことが無くて、すこしがっかりしたので、最後の質疑応答で訊いてみた。


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ホワイトボードにこんな図を書いた。
表現と表出が相俟って名作が生まれる。
これが一番幸せだ。

表出はあっても表現が伴わないとただの日記や淋しいブログとなる。

観客に大うけのライブでも、プレーヤーが舞台袖で大あくびしてるのが、中身(表出)の無いライブ


最低なのが、コピペの課題レポートや見本書き写しの読者感想文。

何が一番幸せだろう。


橘曙箕(たちばなあけみ)という文化~慶応年間の文人がいる。
彼の歌を編纂したもので『独楽吟』(どくらくぎん)[1]がある。どれも「たのしみは」で始まる一連の歌を集めたものである。1994年今上天皇皇后アメリカを訪問した折、ビル・クリントン大統領が歓迎の挨拶の中で、この中の歌の一首「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」を引用してスピーチをしたことで、その名と歌は再び脚光を浴びることになった。

クリントンのエピソードは鴻上さんは言わなかったが、
「独楽吟」のたのしみはを数章述べた。
その中に、
たのしみは、自分の言わんとすることを他人が言ってくれること
というような一文を紹介した。

それで質疑応答の時、
演劇に女ばかりが見に来ることと、日本の男女参画がなってないことをどう思うかと訊いた。
私の思うことを、鴻上さんに言ってほしかったが、
期待はずれだった。

女は暇で演劇鑑賞に現を抜かしている。
その一方で、女は社会活動にかまけていると言うか、
社会活動を阻害されているのは良くない、という。

なぜ、演劇を見る暇があれば、そのエネルギーを社会参画活動に向かわせないか。
女は甘えているのではないか。
男女同権だから女をもっと取り立てねばならないというけど、
それは本当か?
女は甘んじて今の状態のほうがいいのではないか。
欧米絶対視ではないのか?
日本では、女が家計を握っている現実はどうなんだ!?

鴻上さんは、わたしを楽しくしてくれなかった(怒)。


「ふるさと大学ー伊予塾」は今回で53回。
愛媛県ゆかりの人を講師に迎えていて、ノーベル賞受賞者も居るとかで
大江健三郎かな? そんなことがあったかなあ?
一覧表を見ると、第二回に中村修二氏(青色LED)が居て驚いた。
ノーベル賞受賞の2014年から遡ること12年、2002年の講座講師だった。

第26回にはジャズトランペットの近藤等則氏がいるので、
それに引っ掛けて同じくジャズトランペットの日野皓正ビンタ事件のことを、
教育的側面と報道姿勢について訊きたかったが、止めた。

でも、いままで聴いた講演では一番おもしろかった。

最後に、氏のエピソードに高校生の前での講演の時、
校長から「何を話してもかまわないが、最後には一生懸命勉強しなさいと言ってくれ」と頼まれたそうだ。
はたして、その結果はどうだったか・・・・。

話しはそこで終わった!

どうだったか、はっきりしろ!!!