嘘を愛する女
朝から寒くて寒くて、温かい場所を求めて映画館へ行った。
しまなみ海道がロケ地になってるとかで、
主演が長澤まさみという。
長澤は「世界の中心で愛を叫ぶ」で瀬戸内ロケがあった。
もう14年も前とは、時間の経つのは速い。
嘘を愛するというが、嘘とは同棲している男のことで、
その男の個人情報は男性であること以外はすべて嘘だったことが判明するのである。
どうして嘘をつかなければならなかったか、私にはしっくり来なかった。
導入部に東日本大震災が置かれていて、
日本人はあの大震災のインパクトに翻弄されていることがわかる。
長澤の相棒として探偵の吉田鋼太郎がからむ。
2人のやり取りがおもしろい。
嘘をついていた男はくも膜下出血で意識不明になり、
その過程で嘘をついていたことがわかる。
三人の精神が壊れかけている。
遮二無二、男の嘘を暴こうとした女はやがて真実を知る。
その姿、行動に2人の男も光明を見出す。
最後の長回しの場面は、一発撮りなんだろうか?
黄色いフィアット・パンダが、適度な軽さを醸し出していた。