御開山(おかいさん)

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今年の一月十五日愛媛新聞特集記事に

「鬼北の開拓地・御開山 写真特集」
ここに「学びや」あった

という全面写真特集があった。

鬼北町下大野の開拓地・御開山
終戦直後の食糧難を乗り切るため、1947年に入植が始まった、、、とある。

「分校跡地はいま、生い茂った草木が旧校舎を覆い隠している。」

閉校、廃校という文字に敏感になっている私は、夏になる前にぜひとも行って見たいと思っていた。

国道197号線
城川町下相の手前。




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右に折れると野村町。
もう少し行くと、龍沢寺(りゅうたくじ)の案内看板がある。

向こうに見える山の更に向こう側が目的地・御開山であるに違いない。








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日吉村の道の駅でトイレ休憩。
国道320号線を宇和島に向けて走る。
途中、広見川の対岸に渡って、御開山らしき方向を望む。
五つくらい峰を越えた向こうに在るのかなあ。。。。







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下大野に向かって郵便局の傍を右折する。

どんどん走れば、御開山にたどり着けるはずだ。









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いよいよ山中走行。

対向車が来ないことを祈りながら登っていく。

こんな山中にと思える民家が数軒。

そこをさらに上っていくと、視界が開けた。

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視界が開けたところから暫く走って、一峰越えようとした手前で振り返る。
ここが御開山ではなかろうか?
プリントアウトした地図を開くと、間違いない、ここだ。

引き返す。前方に人が居る。
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割りあい大きい公共建物らしいものが小学校跡?と思ったが、違うようだ。
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龍天廃寺跡というのがあった。
「龍」???

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人気が在るようで無い。

小学校跡はどこだろう?
さきほど見えた野良仕事らしい人に訊いてみたいと、畑を登っていった。

80歳前後の夫婦が作業中だった。
「ここは御開山ですね」と訊くと
「新聞見て来たんかいね」と婆さんが元気に聞いてきた。
色々話した。
先ほどの廃寺は、島津家所縁の寺だと言う。
今は地所を城川に移して龍沢寺になっているという!!
島津といえば島津斉彬大河ドラマの中心人物だ。
実は、私の菩提寺も瓦の紋が丸に十字。

龍沢寺は、初めて行ったとき、なんでこんな辺鄙な山奥に豪壮な伽藍が!!と驚いたものだ。
なるほど、島津家のゆかりの寺か。
今は後継者が居ないらしい。
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御開山は現在七世帯だそうだ。
椿山の一世帯(ただし、登録してるだけで住んでない)とは大違いだが・・・。
イノシシが畑を荒らすので、電気柵を張る作業をしているのだった。
分校跡はどこかと訊いてみたら、かなり後戻りしたところにあって、今は草木に覆われてしまっているという。
今年中にもう一度来るので、そのとき探してみましょうということで「元気で居てくださいね」と言って別れた。

家の前庭では、お茶の葉を乾かしていた。

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一峰越えると、広い水田?があった。
道なりに下っていく。
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国道441号線への出口。
林道記念碑。
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野村に向かうべく、土屋トンネルを目指して走る。
トンネルの手前に在る、御開山への林道基点を通り過ぎたので、引き返して写真を撮る。
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ここは、前回来た時、カーブが改修されていて写真に撮ったところの直近だった。

碑文を見ると、昭和37年に完成したらしい。
ここに芳名があるのは、殆どが御開山の住人なんだろう。

土屋トンネル通過。

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トンネル照明がかなり明るい。
前回の時は、そんな印象は無かった。
極最近に設置されたのだろう。
トンネル入り口に配電盤があって、電力計が回っていた。
冷蔵庫一台分くらいの回転だった。
LED照明だからそれくらいで、蛍光灯、ナトリウム灯だったがんがん回っているだろう。
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トンネルを出て、野村町内への下りは旧道を走ってみた。
初めてここを通ったときはCB350FOURだった。
今では、ほとんど交通は無いみたいだ。
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御開山は、予想したほど山奥と言う感じはしなかった。もっと酷い国道を走った経験があるからだろう。
色々調べてみて、御開山分校跡はここらしい。次は、御開山林道から行ってみたい。
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