ステレオ時代 Vol.12

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ステレオ時代の中島平太郎追悼特集第2弾。

デジタル録音と音楽家のエピソードでは、カラヤンの反応が有名だが、
ヴァーツラフ・ノイマンも興味を持っていたという。

日本コロムビアでデジタル録音に従事した穴沢建明氏の取材記事。
穴沢氏は、NHK技研で中島氏の開発したPCM録音機を借りて色々試したらしい。
そして、実用になるDN-023Rを完成したという。

1981年、DN-023を海外に持ち出し、スメタナ弦楽四重奏団の録音をした。
そのとき、チェコフィルノイマンがやってきて、耳を傾けていたという。
ノイマンは「ベートーベンのセリオーソが一番好きなんだ」といい、
デジタル録音を興味深く聴いたという。

CDの発売に当たり、最初に出すCDに「新世界」を入れて欲しいという要望が沢山あった。
中島氏も「新世界」が好きだったそうだ。

ノイマンは「新世界」を何回振ったか分からないほどで、またしても録音かという気持ちだったらしいが、
スメタナ四重奏団の録音を聴いてやる気になったらしい。

この時の、ノイマンチェコフィルの1981年PCM録音盤は、私の愛聴盤だ。
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