北海道電力は、何故ブラックアウトしたのか!!??

イメージ 1
北海道電力が何故ブラックアウトしたのか?
ニュースは言う。周波数が落ちて・・・ブラックアウトしたのだ。
これでは、なんのことやら分からない。
ふ~~ん、周波数が落ちたらいけないのか、ふ~~ん。

それはね、こういうわけなんですよ、多分^^;)。

先ず、確認しておくべきは、民間電力は交流で運用していることです。

一箇所の発電所にある複数の発電機や、別の発電所にある発電機を接続する場合、
直流発電機なら、プラスマイナスを合わせて繋げば、問題ありません。
ところが、
交流発電機を複数台つなぐことは、簡単ではありません。
発電周波数を合わせなくてはなりません。
それ以上に大事なのは、位相を合わせなくてはなりません。
二台の発電機(A,B)を繋ぐ時、
Aの電圧がプラスの時、Bの電圧もプラスでなくてはなりません。
もし、
Aの電圧がプラスの時、Bの電圧がマイナスだったらどうなるか。
かなり前の記事に、乾電池の繋ぎ方の記事を書きました。
イメージ 2
これが二台の発電機の位相が合っているとき。
もし、逆位相のときにつなぐと、
イメージ 3
こうなりますから、基本的に外部に電気は出てきません。
二台の発電機に出力電圧の差が有れば、送電線には多少は電気が出て行きます。
また、
この状態は、発電機に最大負荷が掛かった状態ですから、
急激に回転数が落ちる=周波数が落ちることになります。

位相が揃った状態でも、負荷が増大すると回転数がおちる=周波数が落ちることになります。
電力会社は、良質な電気を配電する義務があります。
良質な電気とは、
電圧変動が無い
周波数変動が無い
雑音成分が無い
この三つが、必須条件です。
この三つのうちで、一番大事なのが周波数変動がないことです。

電力会社の周波数維持の方法は、色々有るでしょう。
おそらく、一番強力な発電機を精密制御すれば、これに接続される発電機は、繋げば
右へ倣え、するはずです。
いや、そうでもないかな???

《中略》

とにかく、並列接続される発電機は、周波数変動をできるだけしない用にできています。
どんな方法かは、如何でもいい^^;)。

突然、事故によって過大な負荷が掛かると周波数が落ちてしまう。
制御システムは、周波数維持をしようとオーバーワークになってしまう。
結局、
周波数維持システムがダウンして制御不能になり、
発電停止になってしまう。

おそらく、そういうわけでブラックアウトになった。



乾電池接続図がここで役立つとは、
想定外だった!!