オーディオクラフト AR-110 の謎

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AR-110は、トーレンス・リファレンスを手本にして設計されたプレーヤーである。
ベルトドライブ機として、音楽鑑賞用のベストの一つではなかろうか。

今はSME-Vを付けているが、オーディオ的な楽しみが無いので、FR64に付け替えて、標準プレーヤーにしたいと思っている。

しかし、ちょっとだけ「これはどうかな!?」と言う点がある。
サーボドライブの制御に疑問があるのだ。
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電源を入れてしばらくは、オイルの粘性のために少し低速だが、やがて、正常回転を維持する・・ように・・なって欲しいが・・・ならないのである・・・。

一応、ストロボが静止したように見えるが、そうでない。
ストロボ縞の加工精度に関わるものではない、微妙なふらつきが観測されるのだ。
プラッターの一回転置きでも、ベルトの一回転置きでもないのだ。
時には、つっ~と後ずさりする。
何故か、進むことは・・・無いとおもう・・・。

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ストロボランプは、波形成型した電流で発光している、と思われる。縞がくっきり見えるからだ。
その波形成型回路は、商用電源を元にしているかいないか。独自電源で発光させているように感じる。

そこで、
プラッターにストロボを載せて、商用電源で照明してみた。
なんと!!、
プラッター上の縞は進むのにもかかわらず、プラッター裏に刻まれた縞は、遅れるのだ!!
反対の時や、どちらか、判別付かない時もある!!

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商用電源の周波数精度にはこんな経験がある。
タイマーに時刻表示がパタパタとめくれて行くタイプがある。例えば午後九時にぴったり午後九時の表示になって、翌日の午後九時にもぴったり午後九時の表示になる。つまり、多少の周波数変動は有ると思うが、その誤差が積算されないのである。電力会社の精度に畏れ入ったのである。
巨大な発電機は、それほどの正確さで回転しているのだ、手に乗る軽さのチンケナなんとか電源など鎧袖一触なのだ!!

AR-110の回路はどうなっているのだろうか??
不思議だ。


最後の写真を見て気付いたのだが、
ベルトが裏返しになっているのが分かった。
これが原因なのか?