「誓いのコイン」再演 in 坊っちゃん劇場

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平成22年1月、松山城二之丸の井戸跡から発見されたロシアのコインにロシア人と日本人女性の名前が刻まれていることがわかった。
ロシア人は日露戦争当時、戦場となっていた中国大陸から松山に送られ療養していた俘虜、日本人女性は俘虜たちを手当てしていた日本赤十字社の看護婦だった。
「誓いのコイン」は、このエピソードをもとに創作したミュージカル。
20世紀初頭に名前を刻まれたコインが約1世紀の沈黙を破り、現代に伝えようとしているメッセージとは

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初公演時、見に行こうと思っていたのだが、まだまだ公演中で大丈夫とのんびりしていたら、終わっていた!

今回、再上演が決まったので、絶対に行こうと思っていた。

前半、なかなか気持ちが物語に入っていけず、期待はずれかと思った。
特に、収容所から脱走した兵士・ニコライが収容所に戻るエピソードは、少し付いていけなかった。
シナリオが甘いと思う。

救いは、ヒロインのサチ(帆風成海)が美しかったこと。
プログラムを読むと、2007年~2015年に宝塚歌劇団に居たそうだ。いま、ウィキペディアで見るとトップではなかったようだが、なるほど、灰汁の強さは無いが、看護婦と言う役には打ってつけの雰囲気だ。特に、平服より看護婦姿の方が一層美しい。
席が前よりだったので、オペラグラスは要らないかなと思ったのだが、途中から必須アイテムと成ったのだった。




この演目は、物語の発端となったコインのニュースの時から注目していた。
文芸作品のネタになるに違いないと思ったからだ。

今回の鑑賞は、来月公開予定の映画「ソローキンの見た桜」の
予行演習、と言う気持ちもあった。

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当時、三万人の人口だった松山に6千人のロシア兵士がやって来たという。
碧眼紅毛の彼らに対し、
近代国家としての誇りを持って思いっきり遇した松山人。
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坊っちゃん劇場での観劇は、これで五回目に成るかな。
一番良かったかも・・・。

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