Acoustic Research ターンテーブル ES-1

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どうせ誰かが上を行くだろうと思っていたARプレーヤーを落札してしまった。
あかんなあ、プレーヤーだらけなのに・・・・。
梱包方法を指示して(お願いして)おいたけど、向こうが勝手に梱包してやってきた。
段ボール箱は新品に近かったけれど、開いて仰天した。
インナープラッターまで外して、ボディーのそばに横にして入れていた。
この様(ざま)さ!!
それは普通以上に丁寧にプチプチに包まれていた。
しかし、わざわざ軸の先端を外側に向けて入れるなんて、何を考えているのだろうか?
イメージ 2プレーヤー木枠とダンボールの間に入れる神経が理解できない。

先端が損傷してないか。
インナープラッターにゆがみが出てないか。
プチプチは破断してなかったので、一縷の望みがあった。

プチプチを外して、ルーペで先端を観察する。
先端は、平面に鋼球を埋め込んだような形状をしている。
半球の先端は潰れてない。
周辺部にカジリのような微細な窪みがある。
シャフトには、縦方向にすじが見える。
軸研削のバイト跡は、爪で引っ掻くと歴然と感じる。
LINNほどの精密研磨ではない。

先ず、パーツクリーナーで洗い、ティッシュペーパーで拭う。
ミシン油で洗う。
さらに、Chevronシェブロンシュプリーム 10W-40 で洗う。
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オリジナルの取り説によると、スピンドルオイルは、無添加のSAE30Wを使うようにと書いてある。
ミシン油は10Wのようだから、これに10W-40が掛かると30Wに成るだろうな^^)。

さて、もう一つ、問題があった。
モーターの回転が・・・・・。
電源を入れると、ガッガッガッと音を出しながら回るのだ!!
ひえ~~~~~~!!!
モーターはパネルに直付けなので、派手な音だ!
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気を取り直して、プーリーを爪先で持ち上げて回転させると音が出なくなる。
底板を外し、モーターを観察すると、モーター底板が嵌め込まれているように見えたので、外すべく奮闘したが、外れない!
少しだけ回転してずれるのだが、引っ掛かりが外れない。
腕力が足りない。
そこで、もう一度電源をいれると、音がしない!!
底蓋をグリグリすると、音が出たり出なかったりする。
音の出ない位置を探り、そこで終了とした!
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スピンドルのオイルが落ちた頃を見計らって、インナープラッターを挿入。
アウタープラッターを被せると、サスペンションは大体合っていた。

さて、電源投入。
やはり、この個体は50Hz仕様であった。
出品説明に矛盾があったので、大体予想はしていた。
まあ残念。50Hz電源を使うとするか・・・。

ターンテーブルの電源周波数依存の認識は、販売人、購入者の50%は間違って認識している。
大概の雑誌記事は、適当であり、肝心の記述は無
い。イメージ 6

実際に回転させると、50Hzの縞がわずかに前進している。
演奏時には、僅かに遅くなるので、これでいいかもしれない。

幸い、スピンドルやプラッターにひずみは出てない。
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サスペンションスプリングの様子を見ると、程度はとてもいい。
梱包が良かったら、最高なのにねえ。


60Hzのプーリーは、これくらい小さい。

この60Hzタイプは、サスペンションスプリングが一個無い。
使えそうなスプリングを探しているが、なかなか無いものだ。






イメージ 8海外では、ちゃんとパーツ供給があるらしい。
さすが、本物の趣味の国は違うものだ。
Price:
US $7.91